【福井・古代の呪怨】古墳公園…額から血を流す“青白い顔”、1500年の眠りから覚めた魂 福井県越前町、のどかな田園風景の中に、1500年以上もの太古の記憶を眠らせたまま、静まり返る公園があります。「古墳公園」。ここは、90基以上もの古墳が密集する、古代豪族たちの巨大な墓所。
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【福井・古代の呪怨】古墳公園…額から血を流す“青白い顔”、1500年の眠りから覚めた魂
福井県越前町、のどかな田園風景の中に、1500年以上もの太古の記憶を眠らせたまま、静まり返る公園があります。「古墳公園」。ここは、90基以上もの古墳が密集する、古代豪族たちの巨大な墓所。夜な夜な、額から血を流す“青白い顔”の霊に呼ばれ、訪れた者は二度と帰れないと噂される、福井県屈指の歴史的霊場です。もし、あなたが暗闇の公園で誰かに呼ばれても、決して声のする方へ行ってはなりません。
噂される怪奇現象と有名な体験談
1500年の眠りを妨げられた魂たちの怒りか。この場所では、その古い歴史を物語るかのような、数々の心霊現象が報告されています。
- 深夜、額から血を流した、青白い顔の霊が木々の間からこちらを覗いている。
- 古墳時代特有の髪型「美豆良(みずら)」を結った、古代人の霊が姿を現す。
- 夜中に、無意識のうちにこの公園へ来てしまうという“呼ばれる”現象が起こる。
- 誰もいないはずなのに、公園の奥から、人に呼びかける声や、不可解な足音が聞こえる。
- 敷地内に足を踏み入れると、急激な頭痛や吐き気、金縛りにあう。
- 撮影した写真に、おびただしい数のオーブや、古墳の影に立つ人影が写り込む。
最も有名な伝説「額から血を流す“青白い顔”」
この古墳公園を、単なる史跡ではない、特別な畏怖の対象たらしめているのが、「青白い顔の霊」の伝説です。かつて、この公園で肝試しをしていた若者たちの間で、この霊の目撃談が広まり、地元を巻き込む大騒ぎになったという記録も残っています。
「深夜、公園の奥の暗がりから、木の幹ほどの太さの、青白い巨大な顔がこちらを覗いていた。その額からは、一筋の血が流れていた」「公園のベンチに座っていると、背後の古墳の影から、ぬっと青白い顔が現れ、目が合った瞬間に意識を失った」など、その目撃談はあまりにも衝撃的で、訪れる者を恐怖のどん底へと突き落とします。
霊に“呼ばれる”現象
この場所のもう一つの恐ろしい特徴が、「霊に呼ばれる」という不可解な現象です。特に霊感の強い人間が、深夜、眠っている間に、無意識のうちに家を抜け出し、まるで夢遊病者のように、この公園まで歩いてきてしまうというのです。
「夜中にふと目が覚めると、自分がなぜか、あの公園の入口に立っていた。どうやってここまで来たのか、全く記憶がなかった」「『こっちへおいで』と囁く声に導かれるように、夜道を歩き続け、気づけば古墳の前にいた」といった、まるで神隠しのような体験談が報告されています。これは、古代の魂たちが、寂しさから、生きている人間を仲間として引き込もうとしているのでしょうか。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
古墳公園の成り立ち
「古墳公園」は、福井県丹生郡越前町にある、朝日山古墳群を保存・公開するために整備された史跡公園です。この古墳群は、5世紀中期に造られたとされる前方後円墳2基を中心に、約90基もの円墳や方墳が密集する、極めて重要な歴史的遺跡です。
昭和31年(1956年)に福井県の史跡に指定され、昭和50年(1975年)に公園として整備されました。春には100本もの桜が咲き誇る花見の名所としても知られ、昼間は多くの人々が歴史散策に訪れる、穏やかな場所です。
心霊スポットになった“きっかけ”
この神聖な史跡が心霊スポットとなった背景には、「古墳」という、古代の“墓所”が持つ、根源的な死のイメージがあります。
この場所に、噂されるような現代の殺人事件や、悲惨な事故があったという記録はありません。 きっかけは、夜になると人通りが絶え、完全な暗闇に包まれるという環境で、肝試しに訪れた若者たちが、不可解な体験をするようになったことです。
**「古墳=死者の眠る場所」という強烈な先入観が、暗闇の中の木々の影を「古代人の霊」と、風の音を「うめき声」と誤認させました。そして、地元で実際にあったとされる「青白い顔の幽霊騒動」**の記憶が、この場所の心霊譚に、具体的な恐怖のイメージを与え、SNSなどを通じて全国に拡散。福井県を代表する心霊スポットとして定着していったのです。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なる史跡公園が、なぜこれほどまでに人々を恐怖させるのでしょうか。それは、この場所が**「1500年という、圧倒的な時間の重み」**を、我々に突きつけてくるからです。
- 歴史的要因: この場所の恐怖は、近代的な事件や事故の噂とは全く異なります。その根底にあるのは、古墳時代という、我々の想像も及ばないほど、遥か昔の「死」の記憶です。ここに眠るのは、顔も名前も、どのような人生を送ったのかも分からない、名もなき古代の人々。その**「未知なる死者」**との対峙が、訪れる者に、歴史の深淵を覗き込むような、根源的な畏怖と恐怖を感じさせるのです。
- 地理的・環境的要因: 昼間は穏やかな公園も、夜になれば、無数の「墓(古墳)」が点在する、不気味な森へと姿を変えます。木々に覆われ、起伏に富んだ地形は、方向感覚を狂わせ、どこに何が潜んでいるか分からない、息苦しいほどの圧迫感を与えます。周囲に人工の光が少ないため、月明かりすらない夜は、まさに一寸先の闇となります。
- 心理的要因: **「古墳」という言葉を聞くだけで、人は無意識のうちに「祟り」や「呪い」**といったイメージを連想します。これは、古くからの物語や映画などを通じて、我々の心に深く刷り込まれた文化的記憶です。その上で、「額から血を流す霊」や「霊に呼ばれる」という具体的な噂を知ることで、訪れる者は、自らが「古代の呪いのターゲット」になったかのような、強烈な心理的恐怖に陥ってしまうのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 立入可能な公園: 古墳公園は公共の公園であり、基本的には誰でも訪れることができます。夜間の立ち入りを直接制限するゲートなどはありません。
- 【最重要】夜間は完全な暗闇で危険: 公園内に街灯はほとんどなく、夜は完全な暗闇です。遊歩道は舗装されていない場所も多く、木の根や石につまずいて転倒したり、斜面から滑落したりする危険性が非常に高いです。
- 一部立入禁止区域: 古墳そのものや、保存状態が悪い場所など、ロープで立ち入りが規制されている区画があります。
- 野生動物: 周辺は山林であるため、イノシシ、シカ、マムシなどの危険な野生動物と遭遇する可能性があります。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 古代の墓所への敬意を最優先に: この場所は、肝試しスポットである前に、我々の祖先が眠る神聖な墓所です。**絶対に面白半分で訪れないでください。**古墳に登ったり、荒らしたりする行為は、文化財を破壊する犯罪行為であり、許されざる冒涜行為です。
- 夜間の訪問は避ける: 心霊現象の噂は夜間に集中していますが、物理的な危険性が高すぎるため、夜間の訪問は絶対に避けるべきです。
- 静かに行動する: 付近には民家もあります。深夜に大声で騒ぐなどの行為は、住民の方々の多大な迷惑となります。
- 火気厳禁: 公園内、特に草木の多い場所での火の使用は、火災の原因となり大変危険です。
まとめ
古墳公園は、1500年の時を超えて、古代の人々の魂が、今も静かに眠り続ける場所です。夜の闇の中、あなたを呼ぶ声は、本当に霊の声なのでしょうか。それとも、歴史の重みに圧倒された、あなた自身の心の声なのでしょうか。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 千足杉(せんぞくすぎ) 古墳公園のある越前町に存在する、祟りの伝説を持つ巨大な杉の木。道路の真ん中にそびえ立ち、かつて伐採しようとした関係者が次々と謎の死を遂げたという、日本古来の“祟り”の恐怖を今に伝えています。
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