【岐阜・処刑場跡】ゴーストパーク…無数の霊が蠢く、禁断の遊び場 岐阜県加茂郡坂祝町の山中に、そのあまりにも直接的な名で知られる、県内屈指の心霊スポットが存在します。通称「ゴーストパーク」。ここは、かつて罪人たちの首が刎ねられた処刑場跡であると噂され、夜な夜な無数の霊魂が集い、
...
【岐阜・処刑場跡】ゴーストパーク…無数の霊が蠢く、禁断の遊び場
岐阜県加茂郡坂祝町の山中に、そのあまりにも直接的な名で知られる、県内屈指の心霊スポットが存在します。通称「ゴーストパーク」。ここは、かつて罪人たちの首が刎ねられた処刑場跡であると噂され、夜な夜な無数の霊魂が集い、彷徨い歩く“霊の遊び場”と化していると言われています。もし、あなたが暗闇の公園で“何か”の視線を感じても、決して長居をしてはなりません。
噂される怪奇現象と有名な体験談
昼間は「日本ラインの展望台」として、穏やかな景色が広がるこの場所ですが、夜になると、この土地に刻まれた血塗られた記憶が蘇るかのように、数々の怪奇現象が報告されています。
- 公園の展望台や遊具の周りを、おびただしい数の霊(人魂や黒い影)が徘徊している。
- 誰もいないはずのブランコが、不気味に揺れ続けている。
- 「早く帰れ」という低い男の声や、女性のすすり泣く声が聞こえる。
- 公園に続く暗い山道で、車の前に突然、白い服の女性の霊が飛び出してくる。
- 公園で写真を撮ると、無数のオーブや、木々の間からこちらを覗く顔が写り込む。
- 訪れた後、原因不明の体調不良に見舞われたり、車に手形が付着していたりする。
最も有名な伝説「霊の集会場」
この公園の恐怖を象徴するのが、特定の霊ではなく、「おびただしい数の霊が集まってくる」という現象そのものです。処刑場であったという過去から、この場所は強力な負のエネルギーを帯びた“霊だまり”となっており、深夜になると、様々な時代の、ありとあらゆる霊たちが、まるで公園に遊びに来るかのように集結するのだと言われています。
「展望台に立つと、眼下の暗い公園全体に、無数の人魂のような光が蠢いているのが見えた」「車のヘッドライトの中に、一瞬だけ、何十人もの黒い人影が横切っていった」など、まるで霊の軍団に遭遇したかのような、圧倒的な恐怖体験が数多く報告されています。
揺れるブランコと謎の視線
この公園で頻繁に目撃されるもう一つの怪異が、「ひとりでに揺れるブランコ」です。風もない静かな夜に、公園に設置されているブランコの一台だけが、まるで誰か見えない子供が遊んでいるかのように、ゆっくりと、あるいは激しく揺れ続けるのだと言います。
そして、そのブランコを見ていると、背後や木々の暗がりから、じっとこちらを監視するような、冷たい視線を感じるといいます。それは、自分たちの遊び場を荒らす不心得な侵入者を、処刑された罪人たちの霊が見定めているのかもしれません。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
ゴーストパーク(勝山展望台)の成り立ち
「ゴーストパーク」という通称で知られていますが、この場所の正式な名称は、一帯が「勝山(城山)公園」であり、その中にある展望台を指します。木曽川国定公園の一部であり、木曽川の美しい流れ、通称「日本ライン」を一望できる、風光明媚な景勝地です。
公園内には、展望台のほか、いくつかの遊具や東屋が設置されており、昼間はハイキングやピクニックに訪れる人々で賑わう、のどかな場所です。
心霊スポットになった“きっかけ”
この美しい公園が「ゴーストパーク」という不名誉な通称で呼ばれるようになった最大のきっかけは、「この場所が、かつて処刑場であった」という、極めて強力な噂が定着してしまったことです。
この地が公式な処刑場であったという、明確な歴史的記録を見つけることは困難です。 しかし、見晴らしの良い丘や、人里離れた渓谷といった場所は、古くは処刑や“風葬”の場として利用されたという話が各地に残っています。
この場所にまつわる、もう一つの説として、戦国時代に、この地にあった「勝山城」が落城した際に、多くの兵士が命を落とした古戦場であるというものもあります。
これらの「処刑場」「古戦場」といった、土地に刻まれた“死”の記憶(とされるもの)が、夜間の暗く寂しい公園の雰囲気と結びつき、「無数の霊が集まる場所」=「ゴーストパーク」という、あまりにも分かりやすい心霊スポット像を形成していったのです。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なる展望公園が、なぜこれほどまでに強烈な心霊スポットとして語られるのでしょうか。それは、この場所が持つ「光と影」の極端な二面性にあります。
- 歴史的要因: この場所の恐怖は、**「処刑場」「古戦場」という、土地に根差した“死”の記憶(とされるもの)**にあります。たとえそれが伝説であったとしても、多くの人々がそう信じ、語り継いできたという事実が、この土地に特別な意味を与えています。「美しい景勝地」という表の顔のすぐ裏側に、「無数の死者が眠る」という裏の顔が隠されている。このギャップが、訪れる者の想像力を掻き立て、恐怖を増幅させるのです。
- 地理的・環境的要因: 昼間は絶景が広がる展望台も、夜になれば深い闇と静寂に包まれます。眼下に広がる街の灯りが、逆に自分たちがいる場所の暗さと隔絶感を際立たせます。山中にあるため、風が木々を揺らす音や、動物の鳴き声が不気味に響き渡り、それらが人の声や足音に聞こえる「幻聴」を引き起こしやすい環境です。
- 心理的要因: 「ゴーストパーク」という、これ以上ないほど直接的な名称が、訪れる者に強力な先入観を植え付けます。「ここには霊がたくさんいる」という前提で訪れるため、人は無意識のうちに霊の気配を探してしまいます。揺れるブランコ、暗がりの人影、不可解な物音。それら全てが、この心理状態の中では、心霊現象として結びつけられてしまうのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 立入可能な公園: 公園であり、誰でも立ち入ることができます。
- 夜間の山道は非常に危険: 公園に至る道は、街灯のない、狭く急カーブの多い山道です。**ガードレールがない区間も多く、崖下へ転落する危険性が非常に高いです。**運転には最大限の注意が必要です。
- 野生動物との遭遇: 周辺は山林であるため、イノシシ、シカ、マムシなどの野生動物と遭遇する可能性があります。
- 展望台の老朽化: 展望台や手すりなどが古くなっている可能性があります。不用意に体重をかけたりしないよう注意してください。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 安全運転を最優先に: この場所は、心霊現象よりも、交通事故の危険性がはるかに高い場所です。絶対に無謀な運転はせず、安全を第一に考えてください。
- 故人への敬意: この場所で亡くなったとされる方々の噂があります。不謹見な言動や挑発行為は厳に慎んでください。
- 火気厳禁: 山中での火の使用は山火事の原因となり、厳禁です。
- ゴミは必ず持ち帰る: 美しい景観を汚さないよう、マナーを守ってください。
まとめ
「ゴーストパーク」の恐怖は、この土地に眠る古の記憶と、訪れる者の想像力が織りなす、闇夜の幻影なのかもしれません。しかし、その幻影が、時として現実の災厄を招くこともあるのです。もし訪れるのであれば、霊への畏怖よりもまず、眼下に広がる崖への恐怖を忘れないでください。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 迫間不動尊(はさまふどうそん) ゴーストパークのある坂祝町のお隣、関市に存在する、修験道の聖地。滝行も行われる神聖な場所ですが、夜になると、首のないお地蔵様と、事故死したとされる首なしライダーの霊が彷徨うという、二つの“首なし”の呪いが交錯する場所として、県内屈指の心霊スポットとして知られています。
[詳細はこちら→]
あなたの体験談を教えてください(口コミ・レビュー)