【岐阜・禁断の墓地】大洞光輪公園墓地…“外人墓地”に彷徨う異国の魂と、少女の霊 岐阜市の郊外、巨大な団地に隣接して、静かに眠る広大な墓苑があります。「大洞光輪(おおぼらこうりん)公園墓地」。しかし、その一角に存在する、十字架が立ち並ぶ異質な区画、通称“外人墓地”は、故郷に帰れなかった異国の魂と、
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【岐阜・禁断の墓地】大洞光輪公園墓地…“外人墓地”に彷徨う異国の魂と、少女の霊
岐阜市の郊外、巨大な団地に隣接して、静かに眠る広大な墓苑があります。「大洞光輪(おおぼらこうりん)公園墓地」。しかし、その一角に存在する、十字架が立ち並ぶ異質な区画、通称“外人墓地”は、故郷に帰れなかった異国の魂と、親に捨てられたという少女の霊がすすり泣く、岐阜県屈指の心霊スポットとして知られています。もし、あなたが墓石の隙間から視線を感じても、それは決して気のせいではありません。
噂される怪奇現象と有名な体験談
数千の墓石が並ぶこの広大な墓地では、特に“外人墓地”と呼ばれる区画で、数々の不可解な現象が報告されています。
- 深夜、十字架の墓石の周りを、金髪の少女や、黒いマントの男の霊が徘徊している。
- 誰もいないはずなのに、「パパ、ママ」と外国語で親を呼ぶ、幼い子供の声が聞こえる。
- 墓地の中央にある東屋(あずまや)で、老婆の霊が座っているのが目撃される。
- 車で墓地を訪れると、帰り道に必ず道に迷う、あるいは事故に遭う。
- 墓地で撮影した写真に、無数のオーブや、墓石の陰からこちらを覗く顔が写り込む。
- 墓地全体が、季節を問わず、ひんやりとした冷たい空気に包まれている。
最も有名な伝説「故郷に帰れない異国の魂」
この墓地が“外人墓地”と呼ばれ、心霊スポットとして有名になった最大の理由が、この「異国の少女の霊」の伝説です。その昔、この地に住んでいた外国人一家の幼い娘が、病気か事故で亡くなり、この地に埋葬されました。しかし、その後、家族は故郷の国へ帰ってしまい、少女の魂だけが、誰にも供養されることなく、この地に一人取り残されてしまった、と噂されています。
それ以来、少女の霊は、自らの墓石の周りを彷徨い、親を待ち続けていると言います。「深夜、十字架の墓の前に、金髪の女の子が一人で座り込み、しくしくと泣いていた」「外国語で『一緒に遊んで』と声をかけられ、恐怖で逃げ出した」など、あまりにも悲しく、そして恐ろしい目撃談が後を絶ちません。
東屋に座る老婆の霊
この墓地の中央付近にある東屋もまた、危険な場所として知られています。ここは、かつてこの墓地で自殺したとされる老婆の霊が出没する場所だと囁かれています。
「休憩しようと東屋に近づくと、ベンチに腰掛けた老婆がこちらを睨みつけていた。しかし、よく見るとその姿は透けていた」「東屋に入った途端、急に空気が重くなり、誰かに首を絞められるような感覚に襲われた」といった体験談があります。彼女は、自らが死を選んだ場所を、今もなお、誰にも渡すまいと守っているのでしょうか。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
大洞光輪公園墓地の成り立ち
「大洞光輪公園墓地」は、岐阜市が管理・運営する、非常に広大な市営墓地です。昭和48年(1973年)に開設されました。その名の通り、公園のように明るく整備された墓地であり、多くの市民が先祖代々の墓を建立しています。
心霊スポットとして噂される“外人墓地”の正体は、この墓苑の一角に設けられた「国際区域」あるいは「外国人専用区画」です。特定の国籍や宗教に限定されたものではなく、様々な国の出身者が眠っています。
心霊スポットになった“きっかけ”
この場所が心霊スポットとして語られるようになった背景には、「墓地」という場所が元来持つ「死」のイメージと、**“外人墓地”という言葉が持つ「異質さ」**が深く関わっています。
「外国人一家の娘が一人取り残された」という伝説ですが、これを裏付ける具体的な記録はありません。 しかし、日本の一般的な仏式の墓石が整然と並ぶ中に、突如として現れる十字架や、見慣れない名前が刻まれた墓石群。この視覚的な異質さが、「彼らは我々とは違う」「故郷から遠く離れた場所で、寂しい思いをしているのではないか」という、人々の想像力を掻き立てたのです。
この「孤独な異国の魂」という物悲しいイメージが、墓地という空間の恐怖と結びつき、「少女の霊が出る」という、具体的で感情に訴えかける都市伝説として定着していったものと考えられます。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なる市営墓地が、なぜこれほどまでに強力な心霊スポットとして語られるのでしょうか。それは、この場所が我々の**「死への畏怖」と「未知なるものへの不安」**を同時に刺激するからです。
- 歴史的要因: この墓地には、古戦場のような血塗られた歴史はありません。しかし、一つ一つの墓石の下には、**実際に生きていた人々の「人生の物語」と「死の記憶」**が眠っています。その数は数千にも及びます。この圧倒的な「死の集積」という事実こそが、この場所の霊的な雰囲気の根源となっています。
- 地理的・環境的要因: 広大な敷地、そして丘陵地を切り開いて造成されているため、夜間は深い闇と静寂に包まれます。整然と並ぶ無数の墓石は、夜の闇の中では、まるで無数の監視者のように見え、強烈な心理的圧迫感を与えます。特に、**日本の風景の中では異質な「十字架の墓石群(外人墓地)」**は、その一角だけがまるで異国、あるいは異界であるかのような、強烈な違和感と恐怖を演出します。
- 心理的要因: 「墓地」は、我々が生と死を最も強く意識する場所です。訪れる者は、最初から「ここは死者の眠る場所だ」という強い先入観を持っています。その上で、「故郷に帰れない異国の少女の霊」という悲しい物語を聞かされることで、人はより一層、感傷的になり、霊的な存在を感じやすい精神状態になります。風の音を「泣き声」と、木々の影を「人影」と、脳が積極的に恐怖の物語と結びつけてしまうのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 立入可能な市営墓地: 大洞光輪公園墓地は岐阜市が管理する公共の墓地であり、開門時間内であれば誰でも立ち入ることができます。
- 【重要】夜間は閉門: 墓地には開門時間と閉門時間が定められています(季節により変動しますが、おおむね夕方には閉門)。夜間は入口ゲートが閉鎖され、立ち入ることはできません。
- 広大な敷地: 非常に広大なため、夜間に閉じ込められると道に迷う危険性があります。
- 野生動物: 周辺は山林であるため、イノシシなどの野生動物が出没する可能性があります。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 絶対に夜間侵入しない: 閉門後にゲートを乗り越えて侵入する行為は、不法侵入にあたる犯罪行為です。絶対にやめてください。
- 死者への敬意を最優先に: この場所は、肝試しスポットである前に、多くの人々が静かに眠る神聖な墓所です。**絶対に面白半分で訪れないでください。**大声で騒ぐ、墓石に触れる、供え物を荒らすなどの行為は、故人とその遺族を冒涜する、最も許されざる行為です。
- 開門時間内に行動する: もし訪れるのであれば、必ず昼間の明るい、開門時間内に、静かに手を合わせるに留めてください。
- 近隣住民への配慮: 墓地は巨大な団地に隣接しています。周辺道路での違法駐車や騒音は、住民の方々の多大な迷惑となります。
まとめ
大洞光輪公園墓地は、国籍や宗教を超えて、多くの魂が安らかに眠る場所です。そこで囁かれる怪談は、故郷を遠く離れて亡くなった人々への、我々の哀悼の念が生み出した幻影なのかもしれません。その静かな眠りを、決して妨げてはなりません。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 金華山(きんかざん) 大洞光輪公園墓地のある岐阜市にそびえる、織田信長の居城「岐阜城」があった山。天下布武の夢の舞台であると同時に、数多の合戦でおびただしい血が流された古戦場でもあります。そのため、今もなお、深夜の山中を甲冑姿の落ち武者が行軍している、との噂が絶えません。
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