北海道札幌市清田区にある大規模な公営霊園。1970年代に開園した比較的新しい霊園だが、広大な敷地と夜間の静寂さから数多くの心霊現象が報告され、北海道を代表する心霊スポットとして知られている。 歴史的背景 里塚霊園は1973年(昭和48年)に札幌市によって開設された公営霊園で、
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北海道札幌市清田区にある大規模な公営霊園。1970年代に開園した比較的新しい霊園だが、広大な敷地と夜間の静寂さから数多くの心霊現象が報告され、北海道を代表する心霊スポットとして知られている。
歴史的背景
里塚霊園は1973年(昭和48年)に札幌市によって開設された公営霊園で、総面積約77ヘクタールの広大な敷地を持つ。札幌市の人口増加に伴う墓地不足を解消するために建設され、現在では約4万基を超える墓石が立ち並んでいる。開園当初から札幌市民の重要な埋葬地として機能してきたが、1980年代後半頃から霊園内での不可解な現象の目撃談が増加し始めた。特に夜間の巡回警備員や清掃作業員からの報告が相次ぎ、やがて心霊愛好家の間で「出る霊園」として認識されるようになった。
怪奇現象・体験談
里塚霊園では、霊園という性質上、様々な超常現象が報告されている。最も多いのは墓石の間を歩く人影の目撃で、特に白い着物を着た女性の霊や、子供の霊が頻繁に目撃されている。また、霊園内の道路を歩いていると後ろから足音が聞こえてくるが、振り返ると誰もいないという現象も多数報告されている。
印象的な体験談として、夜間の墓参り中に「一緒に帰ろう」と背後から声をかけられたが振り返ると誰もいなかった事例や、霊園の管理事務所付近で深夜に複数の人影が立っているのを目撃したという警備員の証言がある。さらに、特定の区画では携帯電話の電波が不安定になる、カメラに原因不明の光の玉が写り込むなどの現象も頻繁に起こるとされる。地元では「この霊園には成仏できずに彷徨っている霊が多い」「特に事故や自殺で亡くなった人の霊が集まりやすい」といった噂が絶えない。
メディア・文献情報
里塚霊園は1990年代から北海道のローカル番組で心霊スポットとして紹介され、その後全国ネットの心霊番組でも取り上げられるようになった。北海道テレビの深夜番組「ナックスの心霊研究所」では複数回にわたって検証が行われ、実際に不可解な現象が撮影されたこともある。心霊研究家による書籍では北海道の代表的スポットとして必ず言及されており、インターネット上でも数多くの体験談が投稿されている。近年ではYouTuberによる検証動画も多数アップロードされ、全国的な知名度を獲得している。
現地の状況・注意事項
現在も札幌市が管理する現役の霊園として運営されており、日中は一般開放されている。開園時間は午前8時から午後5時まで(冬期は午後4時まで)で、夜間は施錠される。霊園内には舗装された道路が整備されているが、冬期は積雪のため一部通行困難な箇所もある。心霊スポットとしての訪問者による迷惑行為が問題となっており、墓石への悪戯、ゴミの放置、大声での騒ぎなどは厳禁である。また、夜間の無断侵入は不法侵入罪にあたるため、開園時間内での訪問が必須だ。何より、多くの故人が眠る神聖な場所であることを忘れず、敬意を持った行動が求められる。
訪問のポイント
現象の目撃談は夕暮れ時から夜間にかけて多いが、夜間は立入禁止のため、日没前の薄暮時が狙い目とされる。特に秋から冬にかけての期間に体験談が集中している。霊園内は非常に広いため、事前に地図で場所を確認しておくことが重要だ。周辺には里塚・美しが丘地区の住宅街が広がっており、地下鉄福住駅からバスでアクセス可能である。訪問時は故人への敬意を忘れず、静粛に行動することが最も大切である。