【神奈川・最恐廃墟】ビジネスホテルトロピカル…“血の手形”と“頭部だけの霊”、惨劇の廃ホテル 神奈川県横浜市、港北インターチェンジのすぐそばに、その利便性とは裏腹に、おぞましい“死”の記憶が渦巻く、廃ホテルがあります。「ビジネスホテルトロピカル」。
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【神奈川・最恐廃墟】ビジネスホテルトロピカル…“血の手形”と“頭部だけの霊”、惨劇の廃ホテル
神奈川県横浜市、港北インターチェンジのすぐそばに、その利便性とは裏腹に、おぞましい“死”の記憶が渦巻く、廃ホテルがあります。「ビジネスホテルトロピカル」。ここは、かつて殺人事件や自殺が相次いだと噂され、バスタブには女の霊が、そして廊下には“頭部だけの霊”が浮遊するという、あまりにも有名な心霊スポットです。
噂される怪奇現象と有名な体験談
“死”の記憶が凝縮されたこの場所では、その悲惨な歴史を物語るかのような、数々の心霊現象が報告されています。
- 3階の客室や、最上階の階段付近で、髪の長い女性の霊が目撃される。
- 誰もいないはずのバスタブの中に、ずぶ濡れの女性の霊がうずくまっている。
- 廊下を、首から上だけ、あるいは“頭部だけ”の霊が、ふらふらと浮遊している。
- 誰もいないはずなのに、客室のドアが激しく開閉したり、不可解な足音が聞こえたりする。
- 壁一面に、血のような“赤い手形”が、びっしりと付着している部屋がある。
- 敷地内に足を踏み入れると、急激な頭痛や吐き気、そして強い悪寒に襲われる。
最も有名な伝説「バスタブに沈む“女”」
この廃墟を、単なる心霊スポットではない、特別な畏怖の対象たらしめているのが、「バスタブの女性霊」です。彼女は、かつてこのホテルの一室で、何者かによって殺害された、あるいは、自ら命を絶った女性の霊であると言われています。
「深夜、肝試しに3階の客室に入ると、ユニットバスのドアが、ゆっくりと開いた。恐る恐る中を覗くと、湯気も立っていないバスタブの中に、髪の長い女が、顔を水につけたまま、うずくまっていた」「女と目が合った瞬間に、金縛りにあい、『助けて』というか細い声が聞こえた」など、あまりにも直接的で、強烈な恐怖体験が数多く報告されています。
廊下を“浮遊”する頭部
この場所のもう一つの恐怖が、「頭部だけの霊」です。これは、かつてこの場所で起きたとされる、別の凄惨な事件の犠牲者の霊ではないかと囁かれています。
「深夜、廊下を歩いていると、奥の暗闇から、人間の“頭”だけが、こちらに向かって、ふらふらと飛んできた」「2階の窓から外を見下ろすと、駐車場の真ん中に、首から上がない、黒い人影が立っていた」といった、常軌を逸した目撃談が絶えません。彼らは、失われた自らの体を探して、今もこの廃墟を彷徨い続けているのでしょうか。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
ビジネスホテルトロピカルの成り立ち
「ビジネスホテルトロピカル」は、1980年代に、まずは「ラブホテル テロピカル」として開業しました。高速道路のインターチェンジのすぐそばという立地から、当時は多くの利用客で賑わっていたと考えられます。
その後、バブル崩壊などを経て、ビジネスホテルへと業態転換しましたが、それも長くは続かず、2010年頃に完全に廃業。以降、15年以上にわたって、巨大な廃墟として、その姿を晒し続けることになりました。
心霊スポットになった“きっかけ”
このありふれた廃ホテルが心霊スポットとなった背景には、**「実際に、ここで数多くの“死”が起きている(と噂されている)」**という、そのおぞましい評判にあります。
「女性の自殺」「カップルの刺殺事件」「オーナーの自殺」、そして、「殺人事件の現場となった」。これらの、この場所の恐怖の核心をなす物語は、その多くが公的な記録では確認されていません。
しかし、**「ラブホテル」**という、元々、閉鎖的で、様々な人間の感情が渦巻く場所のイメージ。そして、廃墟と化した後、不法侵入や不審火が相次ぎ、その荒廃した姿が、地元で「何かがあったに違いない」という、負の想像力を掻き立てたのです。
そうした中で、この廃墟で体験された不可解な現象(物音や気配)が、「自殺した女の霊だ」「殺された被害者の霊だ」という、具体的な物語と結びつき、SNSや動画サイトを通じて、全国的に有名な心霊スポットとして定着していったのです。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なる廃ラブホテルが、なぜこれほどまでに恐れられるのでしょうか。それは、この場所が**「人間の最も濃密な感情の“澱(おり)”」と、「最もおぞましい“死”のイメージ」**が、融合した場所だからです。
- 歴史的要因: この場所の恐怖は、**「殺人」「自殺」**といった、人間の“死”の中でも、特に強烈な「無念」や「怨念」を残すと言われる、暴力的な死の記憶(あるいは伝説)に根差しています。それは、訪れる者に、理不尽な死の恐怖を、生々しく感じさせるのです。
- 地理的・環境的要因: 高速道路のインターチェンジのすぐそばという、「文明」の象徴のような場所に、突如として現れる、荒廃した**「廃墟」**。この強烈な「光と影」のコントラストが、異様な存在感を放ちます。夜になれば、車の走行音だけが響く中、静まり返った廃墟の闇は、まさに「死者の領域」そのもの。
- 心理的要因: **「ラブホテル」という場所は、多くの人々にとって、どこか非日常的で、背徳的なイメージを伴います。その廃墟に立ち入るという行為は、「誰かの最もプライベートな空間を覗き見している」という、強い罪悪感と緊張感を訪れる者に与えます。その上で、「バスタブの女」や「頭部だけの霊」「血の手形」といった、あまりにも衝撃的で、具体的な“恐怖のシンボル”を知らされると、人はその場にある全てのものを、“呪われたもの”**として認識してしまうのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 【警告】極めて危険な状態の廃墟: 建物は閉鎖から15年以上が経過し、著しく老朽化が進んでいます。いつ床が抜け、天井や壁が崩落してもおかしくない、極めて危険な状態です。
- 私有地・立入絶対禁止: 跡地は現在も私有地であり、敷地の周囲はフェンスや「立入禁止」の警告看板で固く封鎖されています。
- 不法侵入は重大な犯罪: いかなる理由があっても、敷地内に無断で立ち入ることは、刑法の建造物侵入罪にあたる犯罪行為であり、警察による巡回も強化されています。
- 野生動物: 周辺は草木が生い茂っており、ヘビやイノシシなどの野生動物が生息している可能性があります。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 絶対に不法侵入しない: 興味本位で立ち入ることは、犯罪であるだけでなく、崩落事故などに巻き込まれる可能性のある、命を危険に晒す行為です。絶対にやめてください。
- ネットの古い情報を鵜呑みにしない: 内部を探索しているような古い情報や動画は、過去の不法行為の記録です。現在では状況がさらに悪化している可能性が高く、決して真似をしないでください。
- 故人への敬意: この場所で亡くなったとされる方々の噂があります。不謹慎な言動や挑発行為は、故人を冒涜する許されざる行為です。
- 近隣への配慮: 付近には民家や現役の施設もあります。深夜にうろついたり、大声で話したりする行為は、多大な迷惑となります。
まとめ
「ビジネスホテルトロピカル」は、昭和の密会の記憶と、そこに上書きされた“死”の伝説が、コンクリートの残骸となって、今も静かにたたずむ場所です。その封鎖された闇の中で、今もなお、声なき魂たちが、救いの手を待ち続けているのかもしれません。
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