七沢自然教室:林間学校の思い出が凍り付く…C棟浴室に響く少女の霊と「野戦病院」の呪詛 神奈川県厚木市、七沢温泉郷のほど近く。かつて多くの小中学生が自然体験学習や林間学校で訪れ、笑い声が響いていた「七沢自然教室(現・七沢自然ふれあいセンター)」。
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七沢自然教室:林間学校の思い出が凍り付く…C棟浴室に響く少女の霊と「野戦病院」の呪詛
神奈川県厚木市、七沢温泉郷のほど近く。かつて多くの小中学生が自然体験学習や林間学校で訪れ、笑い声が響いていた「七沢自然教室(現・七沢自然ふれあいセンター)」。しかし、老朽化とアスベストの検出により閉鎖された今、その建物は不気味な廃墟と化しています。特に「C棟」と「浴室」では、白い服の少女の霊が目撃されると噂され、この地が「戦時中の野戦病院跡地」だったという説も、その恐怖に拍車をかけています。
噂される怪奇現象と有名な体験談
多くの子供たちが寝泊まりした宿泊施設は、今や異界の住人たちの住処となっているのでしょうか。この廃墟では、数多くの不可解な現象が報告されています。
- C棟の廊下や、特に浴場周辺で「白い服を着た女性(少女)の霊」が目撃される。
- C棟の背後にある山側で、「落武者の霊」や「戦死者の霊」が徘徊している。
- 誰もいないはずの空の部屋から、子供たちがはしゃぐような「笑い声」が聞こえてくる。
- 固く閉めたはずの扉や、かかっていないはずの鍵が、勝手に開閉する。
- 深夜、通電していないはずの廊下の電灯が、一瞬だけ不気味に点滅する。
- 壁に貼られていたとされるお札が、目の前で突然剥がれ落ちた。
- 心霊系YouTuberの撮影動画に、無数のオーブや説明のつかない人影が記録されている。
C棟浴室に出没する「白い服の少女」
この廃墟で最も恐れられているのが、「C棟」と「浴室」にまつわる噂です。 閉鎖直後から、探索者の間では「C棟の個室や浴室で、血痕のような跡やお札が確認された」という情報が拡散しました。 それに呼応するように、「浴室で白い服を着た少女の霊を見た」「廊下を白い影が横切った」という目撃談が相次ぎます。この霊の正体は、1980年代にこの施設に宿泊中、浴室で不慮の事故で亡くなった少女の霊ではないか、とまことしやかに囁かれています(ただし、この事故を裏付ける公式な記録はありません)。
「野戦病院跡地」と「落武者の霊」
この場所の恐怖をさらに根深いものにしているのが、土地にまつわる暗い伝承です。 一説には、この七沢自然教室が建設される以前、この土地は「戦時中の野戦病院跡地」であり、多くの負傷兵が苦しみながら亡くなった場所であると言われています。 また、それとは別に、C棟の裏手にある山では「落武者の霊」が出るとも言われており、楽しかったはずの学び舎が、幾重にも重なる「死の記憶」の上に建てられている可能性が指摘されています。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
七沢自然教室の成り立ち
「七沢自然教室」は、1970年代に厚木市教育委員会によって、市内の小中学生のための自然教育・体験学習施設として設立されました。本館のほか、A棟からC棟までの宿泊棟、体育館、キャンプ場、浴室などを備え、多くの子供たちが林間学校などで利用し、思い出を作った場所です。 しかし、2010年代後半になると、施設の著しい老朽化と利用者数の減少が問題となります。さらに、一部の施設でアスベストが検出され、衛生設備の劣化も深刻化したことから、施設は全面閉鎖されることが決定。以降、厚木市の所有地のまま、誰にも利用されることなく廃墟として放置されています。
心霊スポットになった“きっかけ”
閉鎖から間もない2015年頃、心霊系のブログや廃墟探索動画で、この場所が取り上げられ始めます。特に「C棟の浴室で少女が亡くなった」という未確認の噂と、「野戦病院跡地」という土地の伝承が結びつき、恐怖の震源地として注目を集めました。 2020年以降、多くの心霊系YouTuberがこの地を訪れ、音声や影などの不可解な現象を捉えた動画を次々と投稿。これにより、「厚木恵心病院跡」に匹敵する、厚木市屈指のメジャーな心霊スポットとしての地位を確立しました。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
「七沢自然教室」がこれほどまでに強力な心霊スポットとして認識される理由は、複数の要因が複合的に絡み合っているためと考えられます。
- 歴史的要因: 「少女が浴室で死亡した」という具体的な死亡事故(未確認)の噂と、「戦時中の野戦病院跡地」という土地の暗い歴史(史料なし)の噂。これら二重の「死の記憶」が、廃墟という器に注ぎ込まれたことが最大の要因です。真偽はともかく、これらの噂が訪問者の恐怖を強く方向付けています。
- 地理的・環境的要因: 七沢という山中の、温泉郷からさらに奥まった閉鎖的な立地が、外界からの孤立感を生み出しています。夜間は完全な暗闇に包まれ、野生動物(猪や猿の出没報告あり)の立てる物音や、老朽化した建物のきしみ音、風の音などが、訪問者の緊張した神経を刺激し、「子供の笑い声」や「霊の足音」として誤認(幻聴)されやすい環境です。
- 心理的要因: この場所が「林間学校の施設」であったという点が、恐怖を特異なものにしています。多くの人が「宿泊した記憶」「楽しかった記憶」を共有する場所が、無残な廃墟と化しているという強烈なギャップ(ノスタルジーの反転)が、恐怖を増幅させます。「C棟」「浴室」といった具体的な場所が噂の中心となることで、訪問者の意識はそこに集中し、壁のシミを「血痕」と見たり、暗がりの影を「人影」と誤認する(パレイドリア現象)可能性が極めて高くなっています。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 【最重要】この施設は厚木市(厚木市教育委員会)が所有・管理する公有地であり、「完全立入禁止」です。
- 敷地の周囲にはフェンスや簡易ゲート、立入禁止の警告看板が設置されています。
- 建物は老朽化が激しく、特にC棟は屋根や床の一部がすでに崩落しています。いつ建物全体が倒壊してもおかしくない、極めて危険な状態です。
- 閉鎖理由の一つである**「アスベスト」**が検出されており、崩壊した建材から飛散している可能性があり、健康被害のリスクも伴います。
- 夜間は無照明で、内部はゴミや落書きが散乱し、足場も最悪です。転倒・滑落による大怪我の危険があります。
- 周辺は山林であり、猪や猿などの野生動物と遭遇する物理的な危険性もあります。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- いかなる理由があっても、フェンスを乗り越え敷地内に侵入する行為は、**建造物侵入罪(刑法第130条)**にあたる明確な犯罪行為です。
- 不定期に警備の巡回が行われています。侵入が発覚した場合、即座に警察に通報されます。
- 肝試し目的で騒いだり、ゴミを不法投棄したりする行為は、近隣の七沢温泉郷の住民や宿泊客への深刻な迷惑行為となります。
- 物理的、法的、そして健康上のリスクがあまりにも高すぎます。絶対に侵入しないでください。
まとめ
楽しかったはずの林間学校の思い出は、今や崩落したコンクリートとアスベストの塵の中に埋もれています。この地に残るという少女の霊や戦死者の怨念は、廃墟の静寂を破る侵入者を、今も暗闇の奥から待ち構えているのかもしれません。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 山神トンネル 七沢自然教室から車で約15分の距離にあるトンネル。古くから「女性の呻き声が聞こえる」「トンネル内で車が停止する」などの心霊現象が多発する、厚木市でも有名なスポットです。
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- 不動尻キャンプ場跡 同じく七沢の奥地にある廃キャンプ場。夜間に複数の話し声や、説明のつかない光球(オーブ)が多数記録されるなど、こちらも廃墟系スポットとして知られています。
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