【神奈川・呪いの橋】打越橋…“赤いブラウスの女”が飛び降りる、横浜最恐の自殺の名所 神奈川県横浜市、美しい夜景スポットとして知られる「打越橋(うちこしばし)」。しかし、その美しいアーチを描く“赤い橋”は、戦前から数え切れないほどの絶望を飲み込んできた、日本屈指の“自殺の名所”です。
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【神奈川・呪いの橋】打越橋…“赤いブラウスの女”が飛び降りる、横浜最恐の自殺の名所
神奈川県横浜市、美しい夜景スポットとして知られる「打越橋(うちこしばし)」。しかし、その美しいアーチを描く“赤い橋”は、戦前から数え切れないほどの絶望を飲み込んできた、日本屈指の“自殺の名所”です。今もなお、深夜になると、赤いブラウスを着た女の霊が、訪れる者の車めがけて飛び降りてくるという…。
噂される怪奇現象と有名な体験談
“自殺の聖地”としてあまりにも有名なこの場所では、その悲しい歴史を物語るかのような、数々の心霊現象が報告されています。
- 深夜、橋の上から、赤いブラウスを着た女性の霊が、車めがけて飛び降りてくる。
- 誰もいないはずなのに、橋の上で、背後から誰かに強く背中を押される感覚に襲われる。
- 橋の下を車で通過中、突如としてハンドルが取られ、事故を起こしそうになる。
- (撤去前)橋のたもとにあった公衆電話から、女性のすすり泣く声が聞こえる。
- 橋の下に祀られたお地蔵様に悪戯をすると、必ず祟りに遭う。
- 敷地内に足を踏み入れると、急激な頭痛や吐き気、そして強い悪寒に襲われる。
最も有名な伝説「“赤いブラウスの女”の投身」
この打越橋を、横浜市最恐の心霊スポットたらしめているのが、「赤いブラウスの女の霊」の伝説です。その昔、人生に絶望したある若い女性が、この橋のちょうど真ん中あたりから、眼下を走る道路へと、その身を投げました。その時、彼女が着ていたのが、鮮やかな“赤いブラウス”だったと言われています。
それ以来、彼女の無念の魂は成仏できず、夜な夜な、自らが命を絶ったその場所で、生前の最後の姿を永遠に繰り返しているのだと噂されています。「深夜、橋の下の道を車で走っていると、突然、上から赤い服の女が降ってきた。慌てて急ブレーキを踏んだが、そこには何もいなかった」「橋の上で、欄干の外側に赤い服の女が立っており、こちらを見てにやりと笑った後、そのまま飛び降りていった」など、あまりにも有名な恐怖体験が数多く語り継がれています。
橋の下の“何か”
この場所のもう一つの恐怖が、橋の下の道路、いわゆる「打越トンネル(見晴隧道)」で起こる怪異です。ここは、自殺者が落下してくる、まさにその“着弾点”。
「トンネルの中を歩いていると、誰もいないはずなのに、背後から複数の足音がついてきた」「車で通過中、無数の青白い手に、車体を掴まれるような感覚に襲われた」といった体験談があります。彼らは、この橋で命を落とし、行き場を失った魂たちなのでしょうか。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
打越橋の成り立ち
「打越橋」は、昭和3年(1928年)、関東大震災の復興事業の一環として、横浜市南区に建設された、鉄筋コンクリート製のアーチ橋です。「かながわの橋100選」にも選ばれる、美しい朱色の橋であり、横浜市中心部の夜景を一望できる、景勝地としても知られています。
橋の上は、現在も、市民の生活道路として利用されており、下には、かつて市電が走っていた跡地を利用した、交通量の多い車道(打越トンネル)が通っています。
心霊スポットになった“きっかけ”
この美しい復興のシンボルが心霊スポットとなった背景には、その**「高さ」と「景観」から、残念ながら「自殺の名所」**として、あまりにも有名になってしまったという、動かしがたい負の歴史があります。
これは単なる噂や都市伝説ではありません。戦前から現在に至るまで、実際にこの橋からの投身自殺は、幾度となく発生し、その都度、地元新聞などで報道されてきました。
この**「おびただしい数の、現実の死」**の記憶が、土地に強烈な負のエネルギーを蓄積させ、「赤いブラウスの女」に代表される、より具体的でドラマチックな心霊譚を生み出す土壌となりました。橋の下に、供花が絶えないお地蔵様が安置されていることもまた、「ここで悲劇があった」という事実を、訪れる者に静かに、しかし雄弁に語りかけています。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なる橋が、なぜこれほどまでに「呪いの橋」として恐れられるのでしょうか。それは、この場所が**「絶景」と「絶望」という、二つの極端な要素**を併せ持っているからです。
- 歴史的要因: この場所の恐怖は、**「自殺」**という、極めて現代的で、生々しい「死」の記憶に根差しています。それは、古戦場や伝説の恐怖とは異なり、我々の日常と地続きにある、深い孤独や絶望の記憶です。「自殺の名所」として長年存在し続ける中で、数え切れないほどの絶望が、この橋の朱色に、幾重にも塗り重ねられてきたのです。
- 地理的・環境的要因: 高さ25mの橋の上から見下ろす、交通量の多い幹線道路。 この「圧倒的な高低差」と「都会の喧騒」という、異様な組み合わせ。夜になれば、橋の上からは「美しい夜景」が、橋の下からは「吸い込まれそうな闇」が広がり、訪れる者に、「生」と「死」の境界線に立たされているかのような、強烈な感覚を与えます。
- 心理的要因: 「赤いブラウスの女」。このイメージは、“赤”という警告色と、“女”という霊的なモチーフが組み合わさった、極めて強烈なシンボルです。この先入観を持って、夜の橋を訪れると、人は橋の赤い色や、街灯の光さえも、霊の気配として誤認してしまいます。**自殺防止のために後から設置された、高さ3mにも及ぶ「金網フェンス」**の存在もまた、「ここは“本物”の危険地帯なのだ」と、訪れる者の恐怖を、視覚的に決定的なものにするのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 【最重要】自殺防止フェンスの設置: 過去に自殺が多発したため、現在、橋の歩道側には、高さ約3mにも及ぶ、非常に高い金網フェンスが、隙間なく設置されています。
- 通行可能な公道: 打越橋および、橋の下のトンネルは、現在も現役の公道として、自動車や歩行者が日常的に利用しています。
- 夜間は照明が少ない: 橋の上に街灯はありますが、周辺は住宅街であり、夜間は人通りが少なくなります。
- 高所からの転落危険: フェンスがあるとはいえ、絶対に乗り越えたり、身を乗り出したりしないでください。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 故人への敬意を最優先に: この場所で、実際に人生に絶望し、亡くなった数多くの方々がおられます。不謹"Vな言動や挑発行為は、故人を冒涜する許されざる行為です。
- 生命を大切にする: もしあなたが今、何かに深く悩んでいるのであれば、この場所を訪れる前に、相談窓口など、別の選択肢があることを思い出してください。
- 絶対にフェンスを乗り越えない: いかなる理由があっても、フェンスを乗り越える行為は、自殺を疑われ警察に通報されるだけでなく、自らの命を危険に晒す愚かな行為です。
- 近隣住民への配慮: 付近は住宅街です。深夜に大声で騒ぐ、違法駐車をするなどの行為は、住民の方々の多大な迷惑となります。
まとめ
打越橋は、横浜の美しい夜景の裏側に、数え切れないほどの涙と絶望を飲み込んできた、哀しみの場所です。欄干の上に立つ赤い影は、本当にあなたを誘っているのでしょうか。それとも、これ以上悲劇を繰り返してはならないと、必死に警告しているのでしょうか。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 根岸競馬場跡(ねぎしけいばじょうあと) 打越橋のある横浜市中区(※南区に隣接)に存在する、もう一つの有名な心霊スポット。戦時中は多くの犠牲者が出たとも言われ、現在は公園となっている廃墟スタンドで、白い人影や、馬のいななきが聞こえると噂されています。
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