殺人事件とオーナーの自殺、そして不審火…怨念が渦巻く三重の最恐廃墟「ホテルリスボン」 三重県亀山市、かつて多くの車が行き交ったであろう名阪国道沿いに、不気味な静寂を保ちながら崩壊し続ける巨大な廃墟があります。「ホテルリスボン」として知られるこの建物は、
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殺人事件とオーナーの自殺、そして不審火…怨念が渦巻く三重の最恐廃墟「ホテルリスボン」
三重県亀山市、かつて多くの車が行き交ったであろう名阪国道沿いに、不気味な静寂を保ちながら崩壊し続ける巨大な廃墟があります。「ホテルリスボン」として知られるこの建物は、ラブホテルとして営業していたと言われていますが、その内部で起きたとされる凄惨な殺人事件と、オーナーの自殺、そして原因不明の火災という三重苦によって、東海地方でも最悪レベルの心霊スポットとしてその名を轟かせています。
心霊スポットとしてのホテルリスボン:殺人、自殺、火災が招いた負の連鎖
この廃墟ホテルがこれほどまでに恐れられる理由は、この場所で起きたとされる、あまりにも救いのない悲劇の物語にあります。客として訪れた女性をホテルのオーナーが殺害し、その遺体を冷蔵庫に遺棄。そして罪に苛まれたオーナーもまた、館内で首を吊って命を絶った。この真偽不明の噂が、閉鎖された空間で現実味を帯び、さらに2011年に発生した不審火が、建物を物理的にも霊的にも「浄化」されることのない怨念の塊へと変貌させました。
歴史的背景:国道沿いの廃墟と黒い噂
ホテルリスボンがいつ頃まで営業していたのか、その正確な記録は残っていません。しかし、昭和の時代にラブホテルとして、あるいはビジネスホテルとして、国道を走るドライバーたちに利用されていたと考えられています。
心霊スポットとしての知名度を上げたのは、廃業後に広まった「オーナーによる女性客殺人事件」の噂です。この噂には何の確証もありませんが、「殺された女性の霊が今も助けを求めて彷徨っている」「首を吊ったオーナーの霊が侵入者を監視している」など、具体的な物語が加わり、いつしか疑う余地のない「事実」として語られるようになりました。そして、決定打となったのが2011年の火災です。全焼は免れたものの、建物は大きく損傷し、焼け焦げた内部は、この場所に渦巻く怨念を可視化しているかのような、凄惨な光景を晒しています。
怪奇現象・体験談:冷蔵庫の女と首吊りオーナーの霊
廃墟内部では、噂の元となったオーナーと女性客の霊に関連する、数々の恐怖体験が報告されています。
- オーナーと女性客の霊 オーナーが首を吊ったとされる部屋や廊下で、男性の霊が目撃されています。また、女性が殺害されたとされる部屋では、女性のうめき声が聞こえたり、誰もいないのに「助けて…」という声が響いたりすると言います。
- 焼け焦げた部屋の怪奇現象 火災で焼けた部屋は特に危険な場所とされ、内部に入ると激しい頭痛や吐き気に襲われたり、黒い影が横切ったりする現象が頻発すると言われています。
- 心霊写真 この場所で撮影された写真には、無数のオーブ(霊魂の光)や、窓に浮かぶ人の顔のようなものが写り込むことが多いと言われています。
現地の状況・注意事項:不法侵入厳禁!火災で崩落した最危険廃墟
- 現在の状況 建物は完全に廃墟化しており、特に2011年の火災によって深刻なダメージを受けています。天井や壁は焼け落ち、床も抜け、いつ全体が崩落してもおかしくない、極めて危険な状態です。
- 立ち入り禁止区域 この施設は私有地であり、敷地内への立ち入りは固く禁じられています。無断で侵入する行為は刑法の不法侵入(住居侵入罪)にあたる犯罪行為です。入り口は封鎖されています。
- 安全上の注意点 不法侵入という法的なリスクに加え、火災による建物の崩落リスクが非常に高いです。床を踏み抜いて転落したり、崩れた建材の下敷きになったりして、命に関わる重大な事故に繋がる可能性があります。
- マナー・ルール 「絶対に立ち入らないこと」。これが唯一にして絶対のルールです。心霊スポットである以前に、所有者がいる私有地であり、極めて危険な場所であることを忘れてはなりません。
訪問のポイント
- おすすめの時間帯 この場所への訪問(敷地内への侵入)は、いかなる理由があっても絶対に推奨しません。名阪国道からもその異様な姿を確認することはできますが、脇見運転は大変危険です。
- 周辺の関連スポット 亀山市内には、亀山城跡などの歴史的な名所があります。危険な廃墟探索ではなく、健全な観光を楽しむことを強く推奨します。