店長の霊が2階から見下ろす…名張市の廃墟「おとぼけビーバー名張店」 三重県名張市の国道165号線沿いに、ひときわ異様な雰囲気を放ちながら朽ち果てていく廃店舗があります。かつて玩具や雑貨などを扱っていたディスカウントストア「おとぼけビーバー名張店」。
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店長の霊が2階から見下ろす…名張市の廃墟「おとぼけビーバー名張店」
三重県名張市の国道165号線沿いに、ひときわ異様な雰囲気を放ちながら朽ち果てていく廃店舗があります。かつて玩具や雑貨などを扱っていたディスカウントストア「おとぼけビーバー名張店」。カラフルで楽しげな名前とは裏腹に、経営を苦にした店長が店内で首を吊って命を絶ったという黒い噂が広まって以来、三重県伊賀地方を代表する最恐の心霊スポットとして知られています。
心霊スポットとしてのおとぼけビーバー:店長の無念が宿る店舗
この廃墟が心霊スポットとして恐れられる理由は、この店を切り盛りしていた店長が、経営不振を悲観し、店舗の2階で自ら命を絶ったという、あまりにも生々しい物語があるからです。店への強い想いや無念が、成仏できない霊となって今もなおこの建物に留まり、主を失った我が家を守るかのように、あるいは訪れる者を呪うかのように、2階の窓から侵入者を監視していると言われています。
歴史的背景:国道沿いのディスカウントストアの末路
おとぼけビーバーは、平成の時代に、玩具や雑貨、バラエティグッズなどを扱う地域密着型のディスカウントストアとして営業していました。ユニークな品揃えから、当時は多くの子供たちや若者で賑わっていたと伝えられています。
しかし、大型チェーン店の進出など時代の変化とともに経営が悪化。やがて廃業に追い込まれ、その後解体されることもなく、現在に至るまで廃墟として放置されています。心霊スポットとしての噂は、廃業後に広まった「店長自殺説」がきっかけです。この話に確たる証拠はありませんが、建物内に当時の商品や什器が散乱したまま残されている光景が、噂にリアリティを与え、有名な心霊スポットとなっていきました。
怪奇現象・体験談:2階の窓から覗く店長の霊
廃墟内部では、自殺したとされる店長の霊に関連する、数々の恐怖体験が報告されています。
- 2階の窓から覗く店長の霊 この廃墟を象徴する最も有名な怪奇現象です。深夜、国道から廃店舗を見上げると、店長が首を吊ったとされる2階の窓から、男性の霊がじっとこちらを見下ろしている姿が目撃されています。目が合うと呪われるとも言われています。
- 子供の霊 店長の霊だけでなく、なぜか幼い子供の霊が店内を走り回っているという目撃談もあります。かつてこの店で売られていた玩具に引き寄せられるのでしょうか、あるいは店長と何らかの関わりがあったのでしょうか、その正体は謎に包まれています。
- 誰もいないはずの店内からの物音 静まり返った廃墟の中で、棚から商品が落ちる音や、レジを打つような音、そして「いらっしゃいませ…」といううめき声のようなものが聞こえてくるという体験談も後を絶ちません。
現地の状況・注意事項:不法侵入厳禁!崩落が進む危険な廃墟
- 現在の状況 建物は完全に廃墟化しており、長年の雨風と不法侵入者による破壊行為によって、著しく荒廃・崩壊が進んでいます。ガラスは割れ、内部はゴミや商品が散乱し、いつ倒壊してもおかしくない極めて危険な状態です。
- 立ち入り禁止区域 この施設は私有地であり、敷地内への立ち入りは固く禁じられています。無断で侵入する行為は刑法の不法侵入(住居侵入罪)にあたる犯罪行為です。
- 安全上の注意点 不法侵入という法的なリスクに加え、建物の崩落リスクが非常に高いです。床を踏み抜いて階下へ転落したり、崩れた建材の下敷きになったりして、命に関わる重大な事故に繋がる可能性があります。
- マナー・ルール 「絶対に立ち入らないこと」。これが唯一にして絶対のルールです。心霊スポットである以前に、所有者がいる私有地であり、極めて危険な場所であることを忘れてはなりません。
訪問のポイント
- おすすめの時間帯 この場所への訪問(敷地内への侵入)は、いかなる理由があっても絶対に推奨しません。国道沿いからもその異様な姿を確認することはできますが、脇見運転は大変危険であり、長時間の駐停車は交通の妨げになります。
- 周辺の関連スポット 名張市内には、赤目四十八滝などの美しい自然景観が楽しめる観光地があります。危険な廃墟探索ではなく、健全な観光を楽しむことを強く推奨します。