【新潟・呪いの宿泊棟】妙高青少年自然の家…“アンドロメダ棟A-5号室”で起きる集団金縛り 新潟県妙高市、美しい妙高山の麓に、全国の青少年たちが自然体験に訪れる、国立の教育施設があります。「妙高青少年自然の家」。
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【新潟・呪いの宿泊棟】妙高青少年自然の家…“アンドロメダ棟A-5号室”で起きる集団金縛り
新潟県妙高市、美しい妙高山の麓に、全国の青少年たちが自然体験に訪れる、国立の教育施設があります。「妙高青少年自然の家」。しかし、その健全な施設の貌とは裏腹に、特定の宿泊棟、特定の部屋では、夜な夜な、老婆の霊が現れ、宿泊者を集団金縛りにあわせるという、あまりにも有名な怪談が囁かれています。
噂される怪奇現象と有名な体験談
多くの子供たちの笑い声が響くはずのこの場所では、その日常に潜むかのように、数々の不可解な現象が報告されています。
- 特定の宿泊棟「アンドロメダ棟」の「A-5号室」で、宿泊者が全員、同時に金縛りにあう。
- 宿泊室の入口に、こちらを睨みつける老婆の霊が佇んでいる。
- 誰もいないはずの廊下を、少年や少女の霊が走り回る足音が聞こえる。
- 敷地内で、過去の事故で亡くなったとされる子供や大人の霊が目撃される。
- 部屋の中にいると、急激な頭痛や吐き気、そして強い悪寒に襲われる。
- 撮影した写真に、おびただしい数のオーブや、白い靄のようなものが写り込む。
最も有名な伝説「アンドロメダ棟A-5号室の集団金縛り」
この施設を、全国の学校関係者やオカルトファンの間で、特別な畏怖の対象たらしめているのが、「アンドロメダ棟 A-5号室」で頻発するという“集団金縛り”の現象です。この部屋に宿泊した団体は、なぜか、その部屋にいた全員が、一斉に金縛りにあってしまうというのです。
「深夜、部屋で寝ていると、突然、体が全く動かなくなった。目だけは動かせたので周囲を見ると、部屋にいた友人全員が、苦しそうな表情で目を見開いていた」「金縛りの最中、部屋の入口に、腰の曲がった老婆が立って、こちらをじっと見ていた。朝になると、全員が同じ老婆の霊を見ていたことが分かった」など、あまりにも具体的で、不可解な体験談が、この施設を利用した学生たちの間で、数十年にわたって語り継がれています。
彷徨える子供たちの霊
この施設では、老婆の霊だけでなく、「子供の霊」も数多く目撃されています。これは、かつてこの施設での活動中に、不慮の事故で命を落としてしまった子供たちの霊ではないか、と囁かれています。
「夜、トイレに行こうと部屋を出ると、誰もいないはずの長い廊下を、半透明の少年が、こちらに向かって楽しそうに走ってきた。しかし、すれ違う瞬間にはもう姿はなかった」「消灯後、部屋の隅から、女の子のすすり泣く声が聞こえてきた」といった、物悲しい目撃談があります。彼らは、楽しかったはずの宿泊行事を、今もこの場所で続けているのでしょうか。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
妙高青少年自然の家の成り立ち
「国立妙高青少年自然の家」は、新潟県妙高市の妙高戸隠連山国立公園内に、平成3年(1991年)に設立された、国立の青少年教育施設です。雄大な自然環境の中で、子供たちが野外活動や集団生活を通じて、心身の健全な育成を図ることを目的としています。
宿泊棟のほか、キャンプ場や体育館、研修室などを備えた大規模な施設であり、現在も、全国の小中学校や、青少年団体に、活発に利用されています。
心霊スポットになった“きっかけ”
この健全な公共施設が心霊スポットとなった背景には、「集団宿泊」という、特殊な環境と、そこで語り継がれる**「口コミの力」**があります。
この施設で、噂の元となるような、特定の陰惨な殺人事件や、集団自殺があったという公的な記録はありません。 しかし、過去に、施設利用中の参加者が、不慮の事故で亡くなったという話は、一部で存在が示唆されています。
そうした「死」の記憶が、全く無関係であったとしても、多くの若者たちが、親元を離れ、慣れない環境で一夜を共にする「林間学校」や「合宿」といった、不安と興奮が入り混じった非日常空間の中で、「あそこには霊が出るらしい」という怪談として語り継がれていきました。
特に、「A-5号室で集団金縛りに遭った」という、具体的で、キャッチーで、そして何よりも“伝染”しやすい物語が、生徒から生徒へ、学校から学校へと、口コミで爆発的に拡散。インターネットの普及も相まって、妙高青少年自然の家は、実際に多くの“体験者”を持つ、極めてリアルな心霊スポットとして定着していったのです。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なる青少年施設が、なぜこれほどまでに恐れられるのでしょうか。それは、この場所の怪談が、**我々の誰もが持つ「学生時代の記憶」**と、分かちがたく結びついているからです。
- 歴史的要因: この場所の恐怖は、古い歴史ではなく、**平成以降に形成された、極めて現代的な“口コミ史”に基づいています。それは、学校の友人から、あるいは先輩から、「あの部屋はヤバいらしい」と囁かれた、あの頃の記憶。史実よりも、我々の個人的な体験や、仲間内だけの“真実”**として、心に深く刻み込まれているのです。
- 地理的・環境的要因: 標高の高い、雪深い山奥に建てられた、巨大で近代的な施設。 この隔絶された環境は、特に夜になると、都会の喧騒とは無縁の、深い闇と静寂に包まれます。見慣れない宿泊室、どこまでも続くかのような長い廊下、そして森の奥から聞こえる風の音。これら全てが、初めて親元を離れて外泊する子供たちの、ナイーブな不安を掻き立て、心霊現象を感じやすい土壌を作り出します。
- 心理的要因: 「集団金縛り」。この現象は、オカルト的な恐怖であると同時に、**「自分だけではない、皆も同じ体験をした」という、強烈な“共感”と“証明”を伴います。一人だけの体験であれば気のせいで済まされることも、集団で共有されることで、それは疑いようのない“事実”へと昇華します。「A-5号室」**という具体的な部屋番号もまた、「次は自分たちの番かもしれない」という、強烈なサスペンスと自己暗示を、未来の宿泊者たちに与え続けるのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 【最重要】現役の国立施設であり、関係者以外は立入絶対禁止: 妙高青少年自然の家は、現在も多くの青少年が利用する、現役の国立教育施設です。一般の人が、許可なく敷地内に立ち入ることは、いかなる理由があっても絶対にできません。
- 利用には団体としての事前申請が必要: この施設は、個人での宿泊や見学は原則としてできず、学校や青少年団体などが、事前に正式な手続きを踏んで利用する場所です。
- 厳重な管理体制: 敷地内には管理棟があり、職員が常駐しています。防犯カメラなども設置され、厳重に管理されています。
- 冬期の豪雪: 周辺は日本有数の豪雪地帯であり、冬期は2mを超える積雪があります。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 絶対に無断で侵入しない: 肝試し目的で敷地内に侵入する行為は、不法侵入にあたる犯罪行為であり、施設の利用者である子供たちを不安にさせる、極めて悪質な行為です。
- 噂の真偽を施設に問い合わせない: 心霊の噂について、施設に電話などで問い合わせる行為は、職員の方々の業務を妨害する、多大な迷惑行為です。絶対にやめてください。
- 施設の利用ルールを厳守する: もし、学校行事などでこの施設を利用する機会があったとしても、定められたルールを守り、他の利用者の迷惑にならないよう、節度ある行動を心がけてください。
まとめ
妙高青少年自然の家の怪談は、多くの若者たちの、不安と興奮に満ちた“お泊まり会”の記憶と共に、育まれてきた、現代の口承伝説です。その物語は、これからも、新たな宿泊者たちの間で、尽きることなく語り継がれていくことでしょう。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 妙高高原ホテル(みょうこうこうげんほてる) 妙高青少年自然の家と同じく、妙高高原にかつて存在した廃ホテル。こちらも、オーナーの自殺や、客の霊が目撃されるといった噂が絶えない、地元では有名な心霊スポットでした。(現在は解体されているとの情報あり)
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