「一度見てはいけない。二度見てはいけない。三度見たら、死ぬ」 大阪府東大阪市、どこにでもあるような閑静な住宅街。その一角に、かつてあまりにも直接的で凶悪な呪いの噂を纏った一本の電柱が佇んでいました。その名も「人面電柱」。
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「一度見てはいけない。二度見てはいけない。三度見たら、死ぬ」
大阪府東大阪市、どこにでもあるような閑静な住宅街。その一角に、かつてあまりにも直接的で凶悪な呪いの噂を纏った一本の電柱が佇んでいました。その名も「人面電柱」。電柱の表面に浮かび上がった“人の顔”を見た者は、必ず不幸な目に遭うと囁かれた、日常に潜む異形の存在。たとえその姿が消えようとも、住宅街の片隅に染みついた呪いの物語は、今なお人々の口にのぼり続けています。
歴史的背景
怪奇現象・体験談
この電柱にまつわる噂は、見る者に直接的な呪いをもたらすという点で非常に強烈です。
- 主な現象の種類
- 「三度見ると死ぬ」:この電柱に浮かんだ顔を三回直視してしまうと、原因不明の病気や事故で命を落とすという、最も有名な呪い。
- 交通事故を誘発する:一度でも見てしまうと、帰り道に必ずと言っていいほど交通事故に遭う、または危険な目に遭う。
- 表情の変化:夜中に見に行くと、浮かび上がった顔が笑ったり、泣いたり、見るたびに表情を変える。
- 写真の呪い:興味本位で写真を撮ろうとすると、カメラが壊れたり、データが破損したりする。もし写真が撮れても、その写真を持つ者には不幸が訪れる。
- 代表的な体験談 「地元の友人に連れられて、面白半分でその電柱を見に行った。確かに染みが人の顔のように見え、気味が悪かった。友人が『一回見たら呪われるらしいぞ』と脅すので、怖くなってすぐにその場を離れた。その帰り道、自転車で走っていたら、角から急に車が飛び出してきて、あと数センチで大事故になるところだった。あれは絶対に電柱の呪いだと今でも信じている」
メディア・文献情報
- テレビ番組での紹介歴 全国的に有名な心霊スポットと異なり、テレビ番組などで大々的に取り上げられる機会はほとんどありませんでした。
- 書籍・雑誌での掲載歴 一部の関西ローカルの心霊特集本や、B級スポットを紹介する雑誌などで、短く触れられたことがある程度です。
- ネット上での話題性 この噂が広く知られるようになったのは、主に90年代後半から2000年代にかけてのインターネットの普及によるものです。個人のウェブサイトや心霊系の電子掲示板(BBS)で「地元のヤバいスポット」として紹介され、口コミでその恐怖が広まっていきました。
現地の状況・注意事項
- 現在の建物・敷地の状態 最も重要な事実として、噂の元となった木製の「人面電柱」は、老朽化のためにすでに撤去・交換されています。 現在、同じ場所にはごく普通のコンクリート製の電柱が立っており、かつての面影は全くありません。
- 立入禁止区域の有無 現場は公道ですが、完全に一般の民家が立ち並ぶ住宅街の真ん中です。
- 安全上の注意点およびマナー・ルール【最重要】
- 周辺住民への配慮を徹底してください。 現場は観光地ではなく、人々が静かに暮らす生活の場です。
- 深夜の訪問、大声で騒ぐ、ゴミを捨てる、路上駐車をするなどの行為は、周辺住民への多大な迷惑となるため、絶対にやめてください。
- 跡地を撮影する際も、個人の住宅が写り込まないよう、プライバシーには最大限の配慮が求められます。
訪問のポイント
- おすすめの時間帯・季節 オリジナルの電柱は現存しないため、肝試し目的で夜間に訪れる意味は全くありません。もし、かつて噂があった場所として訪れるのであれば、住民の生活時間帯を避け、日中にごく短時間で静かに確認するに留めてください。