子供たちの明るい声が響くはずだった学び舎。しかし、固く閉ざされ、そして跡形もなく消え去った校舎に、今も残るのは悲しい噂と魂の気配だけ…。 かつて大阪府貝塚市に存在した「旧・大阪府立貝塚養護学校」。閉校後、廃墟と化したその校舎は、いつしか関西でも有数の心霊スポットとして知られるようになりました。
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子供たちの明るい声が響くはずだった学び舎。しかし、固く閉ざされ、そして跡形もなく消え去った校舎に、今も残るのは悲しい噂と魂の気配だけ…。
かつて大阪府貝塚市に存在した「旧・大阪府立貝塚養護学校」。閉校後、廃墟と化したその校舎は、いつしか関西でも有数の心霊スポットとして知られるようになりました。子供たちの霊が夜な夜な走り回り、体育館には悲劇の影が佇むと囁かれた呪われた廃校。建物が解体された今もなお、その地に染みついた記憶は、都市伝説として静かに語り継がれています。
歴史的背景
怪奇現象・体験談
廃墟として存在した頃、校舎内では数々の「学校の怪談」が報告されていました。
- 主な現象の種類
- 体育館の霊:自殺したとされる生徒の霊が、夜な夜なステージの上に現れる。誰もいないのに、バスケットボールのドリブル音が鳴り響く。
- 廊下を走る子供の霊:深夜、複数の子供の霊が楽しそうに廊下を走り回る足音が聞こえる。窓の外に、こちらを覗き込む子供の顔が浮かぶ。
- 鳴り響くピアノ:誰もいない音楽室から、独りでにピアノの音が聞こえてくる。曲は悲しいメロディだったという。
- 屋上の人影:飛び降り自殺があったとされる屋上に、フェンスの外側に立つ人影が目撃される。
- 蛇口から流れる血:トイレの蛇口をひねると、水ではなく真っ赤な血が流れ出してくる。
- 代表的な体験談 「解体される前、友人と深夜に敷地の外から中の様子を窺ったことがある。校舎は真っ暗で静まり返っていたが、体育館の方向から、誰かがボールをつくような音が『ダン…ダン…』と不規則に聞こえてきた。風の音かと思ったが、その音は明らかに体育館の中から響いていて、気味が悪くなってすぐにその場を離れた」
メディア・文献情報
- テレビ番組での紹介歴 全国区のメディアで取り上げられることはありませんでしたが、関西の心霊スポットを紹介する一部の雑誌や書籍で、「呪われた廃校」として掲載されたことがあります。
- ネット上での話題性 廃墟として存在していた頃は、関西の廃墟マニアや心霊ファンには非常に有名なスポットでした。インターネットの心霊サイトや掲示板、YouTubeなどで数多くの潜入レポートが投稿され、その知名度を広げました。(※不法侵入は犯罪です)
現地の状況・注意事項
- 現在の建物・敷地の状態【最重要】 閉校後に廃墟として残っていた旧貝塚養護学校の校舎は、不法侵入や老朽化による危険性から、2018年(平成30年)頃にすべて解体・撤去されています。 したがって、建物は一切現存せず、現在は更地になっています。
- 立入禁止区域の有無 跡地は大阪府が管理する府有地であり、周囲はフェンスなどで固く囲われ、関係者以外の立ち入りは厳しく禁止されています。 無断で立ち入ることは不法侵入という犯罪になります。
- 安全上の注意点およびマナー・ルール
- 跡地への訪問は厳禁:建物が存在しないため、肝試し目的で訪れることは全くの無意味です。
- 近隣住民への配慮:跡地の周辺は閑静な住宅街です。夜間に跡地周辺をうろついたり、騒いだり、路上駐車をしたりする行為は、近隣住民の方々に多大な迷惑をかけますので、絶対にやめてください。
訪問のポイント
- おすすめの時間帯・季節 校舎が現存しないため、心霊スポットとしての訪問は不可能です。伝説は過去のものとして、現地には近づかないでください。
- 周辺の関連スポット
- 意賀美神社(いがみじんじゃ):雨の神様を祀る、地域で親しまれている神社です。
- 岸和田カンカンベイサイドモール:少し足を延せば、ショッピングや食事が楽しめる海辺の商業施設があります。