ひっきりなしに車が行き交う高速道路。その轟音に隠されるようにして存在する、暗く、湿ったトンネル。 大阪府吹田市江坂町、都会の喧騒の中にありながら、そこだけが異質な空気に包まれた場所があります。名神高速道路の高架下に口を開けるそのトンネルは、かつてこの地で起きたとされる悲劇的な事件の記憶と共に、
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ひっきりなしに車が行き交う高速道路。その轟音に隠されるようにして存在する、暗く、湿ったトンネル。
大阪府吹田市江坂町、都会の喧騒の中にありながら、そこだけが異質な空気に包まれた場所があります。名神高速道路の高架下に口を開けるそのトンネルは、かつてこの地で起きたとされる悲劇的な事件の記憶と共に、数々の怪奇現象が目撃される心霊スポットとして知られています。壁を埋め尽くす落書き、淀んだ空気、そして闇の奥から聞こえてくる謎の声…。
日常と非日常が交錯する、都会の死角へご案内します。
歴史的背景
怪奇現象・体験談
このトンネルでは、噂の元となったとされる霊の目撃談が後を絶ちません。
- 主な現象の種類
- 髪の長い女性の霊:トンネルの中央付近に、うつむいて佇む髪の長い女性の霊が現れる。車で通り過ぎ、バックミラーで確認すると、猛スピードで追いかけてくるという。
- 子供の霊:トンネルの中から子供の霊が現れ、「ボールを返して」と声をかけてくる。無視して通り過ぎようとすると、車のボンネットを叩かれる。
- 謎の声と音:誰もいないはずなのに、女性のすすり泣きや、子供の甲高い笑い声が聞こえる。壁際にいると、耳元で何かを囁かれることがある。
- 物理的な現象:トンネルの壁から小石が投げつけられたり、誰もいないのに背中を押されたりするという報告がある。
- 代表的な体験談 「友人と車でトンネルを通り抜けた時のこと。トンネルの中ほどで、カーラジオに急に激しいノイズが入り、音楽が聞こえなくなった。同時に、後部座席に座っていた友人が『女の人の声が聞こえる』と言って怯えだした。トンネルを抜けた瞬間、ラジオのノイズは嘘のように消え、音楽が再び流れ始めた。友人は、ずっと『やめて…』という女の人の声が耳元で聞こえていたと顔面蒼白だった」
メディア・文献情報
- テレビ番組での紹介歴 全国区のメジャーな番組で取り上げられることは少ないですが、関西ローカルの心霊番組や、雑誌の小規模な特集で紹介されたことがあります。
- ネット上での話題性 地元では非常に有名なスポットであり、インターネットの普及と共にその知名度が拡大しました。数多くの心霊サイトやブログ、YouTubeで「大阪の都市型心霊スポット」の代表格として取り上げられており、体験談も豊富に投稿されています。
現地の状況・注意事項
- 現在の建物・敷地の状態 名神高速道路の高架下にあり、昼間でも照明がなければ薄暗いです。トンネルの全長はそれほど長くありませんが、道幅は車一台がやっと通れるほどに狭くなっています。壁は隙間なく落書きで埋め尽くされており、異様な雰囲気を醸し出しています。
- 立入禁止区域の有無 公道であり、立ち入りは禁止されていません。車両、歩行者、自転車ともに通行可能です。
- 安全上の注意点およびマナー・ルール【最重要】
- 交通事故に厳重注意:トンネル内は非常に狭く、見通しが悪いです。車と歩行者・自転車が接触する危険性が高いため、通行の際は細心の注意を払ってください。
- 近隣住民への配慮:トンネルの周辺は住宅や工場などが混在するエリアです。特に夜間に大声で騒いだり、クラクションを鳴らしたり、長時間路上駐車したりする行為は、近隣への多大な迷惑となります。絶対にやめてください。
訪問のポイント
- おすすめの時間帯・季節 心霊現象を期待して夜間に訪れることは、前述の通り近隣迷惑や交通の危険を伴うため推奨されません。もし現地の雰囲気を確かめたいのであれば、交通量が比較的少ない平日の昼間などに、周囲に配慮しながら短時間で済ませるべきです。
- 周辺の関連スポット
- 江坂公園:江坂駅の近くにある大きな公園。図書館も併設されており、都会のオアシスとして市民に親しまれています。
- 服部緑地:少し足を延せば、府下最大級の緑地が広がっています。園内には日本民家集落博物館や植物園などもあり、一日中楽しめます。