大阪最恐の根源【しおき場】野間トンネルの恐怖はここから始まった その名も「お仕置き場」。 言葉の響きだけでも背筋が凍るこの場所は、かつて罪人たちがその生涯を強制的に終えさせられた処刑場の跡地です。大阪最恐スポットとして名高い野間トンネル。
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大阪最恐の根源【しおき場】野間トンネルの恐怖はここから始まった
その名も「お仕置き場」。
言葉の響きだけでも背筋が凍るこの場所は、かつて罪人たちがその生涯を強制的に終えさせられた処刑場の跡地です。大阪最恐スポットとして名高い野間トンネル。そこで目撃される数々の霊現象、そのすべての元凶はこの地にあると囁かれています。無念の内に命を絶たれた者たちの怨念が、今なお浄化されることなく渦巻く始まりの場所。面白半分で足を踏み入れれば、その呪詛に囚われることになるかもしれません。
歴史的背景
- 場所の歴史 「しおき場」は、大阪府豊能郡能勢町の府道4号線沿い、野間トンネルのすぐ近くに位置する場所の通称です。その名の通り、江戸時代末期から大正時代にかけて、罪人を処罰するための処刑場として使用されていたと伝えられています。どのような罪状の者が、どのような方法で処刑されたのか、その詳細を記す公的な記録は乏しいですが、地元では「首切り役人が罪人の首をはねていた場所」として、古くから恐れられてきました。
- 心霊スポット化の経緯 この地は、野間トンネルが心霊スポットとして有名になる以前から、地元では「決して近づいてはならない場所」として知られていました。処刑された者たちの強い怨念が土地に染みついていると信じられており、この地のすぐそばに野間トンネルが掘られたことで、霊たちの安息が破られ、トンネルに怪異が頻発するようになったと言われています。つまり、「しおき場」は野間トンネルという心霊スポットを生み出した、いわば「怨念の発生源」として認識されているのです。
怪奇現象・体験談
この場所そのものでも、数多くの不可解な現象が報告されています。
- 主な現象の種類
- 無数の人魂:深夜、石碑の周りを青白い人魂がいくつも飛び交うのが目撃されている。
- 武士や罪人の霊:首のない武士の霊や、処刑される直前の苦悶の表情を浮かべた霊が現れるという。
- 謎の音や声:誰もいないはずの林の中から、人のうめき声や、すすり泣く声が聞こえてくる。
- 心霊写真:ここで写真を撮ると、おびただしい数のオーブや、苦しむ人の顔のようなものが写り込むことで有名。
- 身体に及ぶ影響:訪れた後、原因不明の体調不良に見舞われたり、肩が異常に重くなったりするという報告が絶えない。
- 代表的な体験談
- カメラに写った無数の顔 肝試しに訪れたグループが、石碑の前で記念撮影をした。その場では何も起きなかったが、後日、写真を確認すると、石碑の背後の木々の中に、苦悶の表情を浮かべた無数の人間の顔が浮かび上がっていた。あまりの恐ろしさに、すぐにその写真データは削除したという。
- 聞こえるはずのない声 車で通りかかった際、友人が「しおき場」の看板を指さしたので、少しだけ車を停めて外の様子を窺っていた。車の窓はすべて閉め、カーステレオも消していたにもかかわらず、耳元でハッキリと「はなせ…」という低い男の声が聞こえた。同乗していた友人も同じ声を聞いており、二人はパニックになってその場から逃げ出した。
メディア・文献情報
- テレビ番組での紹介歴 この場所が単独で特集されることは稀です。ほとんどの場合、野間トンネルを紹介する心霊番組内で、「トンネルの恐怖の根源」としてセットで登場します。霊能力者が野間トンネルを探索する際に、「トンネル以上に危険な気配がする」として、この場所の持つ念の強さを指摘することが定番となっています。
- 書籍・雑誌での掲載歴 関西の心霊スポットを特集した書籍や雑誌では、野間トンネルの解説ページで必ずと言っていいほど言及されています。「最強クラスの心霊スポットを生んだ、最凶の場所」として紹介されることが多いです。
- ネット上での話題性 心霊系のウェブサイトやブログでは、「野間トンネルに行くなら、しおき場は外せない」とされ、多くの訪問記が投稿されています。特に「しおき場の看板が『しおふき場』に書き換えられている」という話は、ネット上で一種の名物として知られています。
現地の状況・注意事項
- 現在の建物・敷地の状態 現在は木々に囲まれた小さな広場のようになっており、「しおき場」と記された木製の看板と、供養のためと思われる石碑が建てられているのみです。昼間でも薄暗く、じめっとした空気が漂っています。看板は心無い者によって落書きされていることが多く、その状態は時期によって異なります。
- 立入禁止区域の有無 公道に面しており、立ち入りが禁止されているわけではありません。しかし、土地の持ついわれを考えれば、安易に踏み入るべき場所ではないでしょう。
- 安全上の注意点
- 交通事故:現場は交通量のある府道沿いの急なカーブの途中にあります。駐車スペースは無く、路上駐車は追突事故などを誘発する大変危険な行為です。
- 足場の悪さ:周辺は整備されておらず、特に夜間はぬかるみや木の根で転倒する危険があります。
- 野生動物・害虫:山中のため、ヘビやハチなどの害虫、イノシシなどの野生動物に遭遇する可能性があります。
- マナー・ルール 処刑場跡という、亡くなった方々の無念が残る場所です。騒いだり、ゴミを捨てたり、落書きをしたりする行為は言語道断です。訪れる際は、必ず敬意と畏怖の念を持ってください。
訪問のポイント
- おすすめの時間帯・季節 安全面と場所の性質を考慮すると、積極的な訪問は推奨できません。もし訪れるのであれば、交通状況が把握しやすい昼間に、道路から静かに手を合わせるに留めるべきです。
- 周辺の関連スポット
- 野間トンネル(旧野間隧道):この「しおき場」の怨念が流れ着く先とされる場所。二つのスポットの位置関係を確認することで、恐怖の物語がより深く理解できるかもしれません。
- 野間稲荷神社:しおき場から少し離れた場所にある神社。もし不穏な空気を感じたなら、参拝して心を清めるのも一つの手かもしれません。