【富山・呪いの湖】古洞ダム…“富山OL殺人事件”の記憶、湖面に浮かぶ生首と女の霊 富山県富山市の郊外に、市民の憩いの場として親しまれる、穏やかなダム湖があります。「古洞(ふるどう)ダム」。しかし、その静かな水面の裏には、昭和の未解決殺人事件「富山OL殺人事件」の被害者が遺棄されたという、
...
【富山・呪いの湖】古洞ダム…“富山OL殺人事件”の記憶、湖面に浮かぶ生首と女の霊
富山県富山市の郊外に、市民の憩いの場として親しまれる、穏やかなダム湖があります。「古洞(ふるどう)ダム」。しかし、その静かな水面の裏には、昭和の未解決殺人事件「富山OL殺人事件」の被害者が遺棄されたという、あまりにも生々しい記憶が眠っています。今もなお、湖畔には被害者の女性の霊が彷徨い、水面には“生首”が浮かび上がると噂される、富山県最恐の心霊スポットです。
噂される怪奇現象と有名な体験談
昭和の未解決事件の闇が凝縮されたこの場所では、その悲劇を物語るかのような、数々の心霊現象が報告されています。
- 深夜、ダム湖の水面に、人間の生首がぷかぷかと浮かんでいるのが目撃される。
- 湖畔やダムの堤体の上を、30代くらいの女性の霊が徘徊している。
- 誰もいないはずなのに、「助けて…」という女性のすすり泣きや、うめき声が水面から聞こえる。
- 湖のほとりにいると、何者かに服や足首を掴まれ、水の中へ引きずり込まれそうになる。
- 敷地内に足を踏み入れると、急激な頭痛や吐き気、そして金縛りにあう。
- 撮影した写真に、おびただしい数のオーブや、水面に浮かぶ人の顔のようなものが写り込む。
最も有名な伝説「湖面に浮かぶ“生首”」
この古洞ダムを、富山県最恐の心霊スポットたらしめているのが、この「湖面に浮かぶ生首」の伝説です。これは、後述する「富山OL殺人事件」の被害者のもの、あるいは、このダムで命を絶った別の自殺者の霊であるなど、諸説あります。
「月明かりの夜、ダム湖の水面を眺めていると、藻屑かと思った塊が、ゆっくりとこちらを向き、目と口がある人間の顔であることがわかった」「ボートの上から湖底を覗き込むと、こちらを見上げる男の顔が浮かび上がり、泡を吹いて沈んでいった」など、想像を絶する恐怖の目撃談が存在します。彼らは、自らがここにいることを、生きている人間に気づいてほしいのかもしれません。
事件の被害者の霊
この場所のもう一つの恐怖が、「富山OL殺人事件」の被害者とされる、30代くらいの女性の霊です。彼女は、今もなお、犯人への怨みを抱き、このダム湖周辺を彷徨い続けていると言われています。
「深夜、ダムの駐車場に車を停めていると、窓の外に、髪から水を滴らせた女が立って、じっとこちらを覗き込んでいた」「誰もいないはずなのに、背後から『寒い…』というか細い声が聞こえ、振り返ると誰もいなかったが、自分のすぐ後ろの地面だけが、びっしょりと濡れていた」など、彼女の深い無念を感じさせる、あまりにも悲しい体験談が絶えません。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
古洞ダムの成り立ち
「古洞ダム」は、富山県富山市の山間部に、農業用水の供給や洪水調節を目的として建設された、県営のアースダムです。昭和57年(1982年)に完成しました。
ダムの周辺は「古洞の森」という自然公園として整備されており、天文台や野鳥園、遊歩道などが点在し、昼間は多くの家族連れや自然愛好家で賑わう、穏やかなレクリエーションスポットとなっています。
心霊スポットになった“きっかけ”
こののどかなダムが心霊スポットとなった背景には、「実際に起きた、猟奇的な未解決殺人事件」という、動かしがたい事実があります。
昭和61年(1986年)、当時世間を震撼させた「富山市ダムOL殺人事件(未解決事件)」において、被害者となった女性会社員の遺体の一部が、この古洞ダムの湖底から発見されたのです。
この「現実の殺人事件」という、あまりにも強烈で生々しい記憶が、元々「ダム」という場所が持つ、「自殺の名所」や「水難事故」といった負のイメージと結びつきました。「被害者の霊が彷徨っている」「水面に生首が浮かぶ」といった、事件を彷彿とさせる具体的な心霊譚が生まれ、SNSやメディアを通じて拡散。古洞ダムは、「単なる噂の場所」ではない、“本物の事件現場”として、全国にその名を知られる、最恐の心霊スポットとなったのです。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なるダムが、なぜこれほどまでに人々を恐怖させるのでしょうか。それは、この場所が「未解決事件」という、終わらない物語を内包しているからです。
- 歴史的要因: この場所の恐怖は、古い伝説ではなく、1986年の「富山OL殺人事件」という、我々の記憶にも新しい、そして今なお犯人が捕まっていない“未解決事件”に根差しています。被害者の無念は、犯人が捕まらない限り、決して晴れることはありません。この「終わらない無念」が、土地そのものに強烈な負のエネルギーを与え、訪れる者に、まるで自分が事件の当事者になったかのような、リアルな恐怖を感じさせるのです。
- 地理的・環境的要因: 山々に囲まれ、夜は完全な闇に包まれるダム湖。風のない夜、鏡のように静まり返った暗い水面は、それ自体が「異界」や「死」を連想させ、「この水底に、あの事件の遺体が沈んでいた」という事実が、その恐怖を決定的なものにします。湖畔の静寂は、事件の被害者の声なき声を、より一層際立たせるのです。
- 心理的要因: 「未解決殺人事件の現場」という、動かしがたい事実を知って訪れると、人は自らの五感を極限まで研ぎ澄ませます。水面に浮かぶゴミを「生首」と、風の音を「うめき声」と、そして暗がりの影を「被害者の霊」と、脳が積極的に事件の記憶と結びつけてしまいます。ここで感じる恐怖は、単なるスリルではなく、実際に殺された被害者の痛みと無念に、心が共鳴することで生まれる、畏怖の念なのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 立入可能な公園: 古洞ダムおよび「古洞の森」は公共の公園であり、誰でも訪れることができます。
- 夜間は非常に暗く危険: ダム周辺や公園内は、夜間ほとんど照明がありません。足元が非常に暗く、湖への転落には十分な注意が必要です。
- 野生動物との遭遇: 周辺は山林であるため、熊やイノシシ、ヘビなどの危険な野生動物と遭遇する可能性があります。
- 一部立入禁止区域: ダムの管理施設など、フェンスで囲われた立入禁止区域があります。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 故人への敬意を最優先に: この場所は、実際に凶悪事件の犠牲となった方が眠る、鎮魂の場です。絶対に面白半分で訪れないでください。不謹慎な言動や挑発行為は、故人を冒涜する許されざる行為です。
- 生命を大切にする: もしあなたが今、何かに深く悩んでいるのであれば、この場所を訪れる前に、相談窓口など、別の選択肢があることを思い出してください。
- 絶対に水際に近づかない: 特に夜間は、湖に転落する危険が伴います。絶対に柵を乗り越えたり、水際でふざけたりしないでください。
- 近隣施設への配慮: 付近には天文台などの施設もあります。深夜に大声で騒ぐなどの行為は、多大な迷惑となります。
まとめ
古洞ダムは、美しい自然の仮面の下に、一つの未解決事件の、あまりにも深い悲しみを隠し持つ場所です。湖面に浮かぶという生首は、本当に霊なのでしょうか。それとも、今もなお明かされない、事件の真実を訴えかける、声なきメッセージなのでしょうか。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 寺家トンネル(じけとんねる) 古洞ダムのある富山市の山間部に存在する、3つの古いトンネルが連なる心霊スポット。廃村や墓地に囲まれ、内部では女性の霊が目撃される、あるいは不気味な笑い声が響き渡ると噂されています。
[詳細はこちら→]
あなたの体験談を教えてください(口コミ・レビュー)