【富山・呪いの隧道】白倉トンネル…携帯にかかってくる“無言電話”、壁に浮かぶ骸骨のシミ 富山県魚津市の山中に、通過する者の携帯電話に、あの世からの着信があると噂される、不気味なトンネルが存在します。「白倉トンネル」。ここは、かつて焼身自殺やカップルの心中があったと伝えられる場所。
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【富山・呪いの隧道】白倉トンネル…携帯にかかってくる“無言電話”、壁に浮かぶ骸骨のシミ
富山県魚津市の山中に、通過する者の携帯電話に、あの世からの着信があると噂される、不気味なトンネルが存在します。「白倉トンネル」。ここは、かつて焼身自殺やカップルの心中があったと伝えられる場所。もし、あなたがこのトンネルの中で、登録のない番号からの電話を受けたとしても、決して出てはなりません。それは、この世ならざる者からの、最後の誘いかもしれません。
噂される怪奇現象と有名な体験談
数々の悲劇の記憶が渦巻くこの場所では、その怨念を裏付けるかのような、数々の心霊現象が報告されています。
- トンネルを通過中、圏外のはずの携帯電話に、非通知設定や登録外の番号から無言電話がかかってくる。
- 誰もいないはずなのに、トンネルの中から、男性のうめき声や、助けを求める声が聞こえる。
- トンネルの壁の染みが、骸骨や、苦悶の表情を浮かべた人間の顔のように見える。
- 白い服を着た女性の霊や、幼い少年の霊が、トンネル内を徘徊している。
- トンネルに進入すると、急激な頭痛や吐き気、そしてトンネル全体が赤く見えることがある。
- 撮影した写真に、おびただしい数のオーブや、壁に浮かぶ顔が写り込む。
最も有名な伝説「あの世からの“無言電話”」
この白倉トンネルを、全国でも屈指のユニークな心霊スポットたらしめているのが、「無言電話」の伝説です。携帯電話の電波が届きにくい山中であるにも関わらず、このトンネルを通過する最中に、なぜか携帯電話が鳴り出すというのです。
「トンネルの真ん中あたりで、突然、非通知の電話がかかってきた。恐る恐る出てみたが、聞こえるのは『ザー…』というノイズと、遠くで誰かが苦しんでいるようなうめき声だけだった」「着信に気づかず、トンネルを抜けてから履歴を確認したら、存在しないはずの“自分の番号”から着信があった」など、現代ならではの、あまりにも不可解で恐ろしい体験談が数多く報告されています。
壁に浮かぶ“骸骨のシミ”
この場所のもう一つの恐怖が、トンネルの壁に浮かび上がるという「骸骨のシミ」です。長年の湿気や汚れによってできた壁の染みが、見る角度によって、まるで壁の中に埋め込まれた骸骨のように見えると言います。
「懐中電灯で壁を照らすと、シミだと思っていた模様が、はっきりと人間の頭蓋骨の形に見え、目が合ったような気がした」「そのシミの写真を撮ろうとしたら、急にカメラの電源が落ち、二度と起動しなくなった」といった体験談があります。これは、かつてこの場所で命を落とした人々の、最後の姿なのでしょうか。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
白倉トンネルの成り立ち
「白倉トンネル」は、昭和29年(1954年)に、富山県道67号線の一部として開通した、全長約410mのトンネルです。魚津市街地と、山間部の鉢(はち)地区などを結ぶ、重要な生活道路として建設されました。
車一台がやっと通れるほどの狭いトンネルでしたが、長年にわたり地域の交通を支えてきました。隣接する角川ダムの建設後、トンネルの魚津側坑口が約10mかさ上げされるなど、改修も行われています。現在も、地域の生活に欠かせない現役のトンネルとして利用されています。
心霊スポットになった“きっかけ”
このありふれた生活トンネルが心霊スポットとなった背景には、実際にこの場所、およびその周辺で、複数の「死」にまつわる事件・事故が起きているという、動かしがたい事実があります。
1980年代には、このトンネル内で焼身自殺や、カップルの心中事件があったと、地元で強く噂されています。**これらの事件の公的な記録を見つけることは困難ですが、**この噂が、心霊譚の直接的な火種となりました。
さらに、隣接する**「角川ダム」では、2009年に実際に遺体が発見される事件も起きています。この「実際に人が死んでいる」**という生々しい記憶が、元々「トンネル」という場所が持つ、閉鎖的で不気味なイメージと結びつき、「自殺者の霊が出る」「壁に怨念が染み付いている」といった、具体的な心霊譚を生み出したのです。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なる古いトンネルが、なぜこれほどまでに恐れられるのでしょうか。それは、この場所が**「日常と非日常の境界線」**を、あまりにも曖 昧にするからです。
- 歴史的要因: この場所の恐怖は、古い伝説ではなく、**「焼身自殺」「心中」といった、我々の日常と地続きにある、極めて現代的でリアルな「死」**に根差しています。それは、遠い過去の物語ではなく、誰かの身近で起きたかもしれない、生々しい悲劇です。そのリアルさが、訪れる者に、恐怖と同時に、深い痛みと共感を呼び起こすのです。
- 地理的・環境的要因: 山中に孤立し、照明も薄暗い、狭く、長いトンネル。 この圧倒的な圧迫感と閉塞感。トンネルという場所は、それ自体が、声や物音が不気味に反響し、方向感覚を狂わせる、完璧な恐怖の舞台装置です。特に、壁の染みが「顔に見える」というパレイドリア現象は、この場所の恐怖を、視覚的に決定的なものにしています。
- 心理的要因: 「携帯電話に、霊から電話がかかってくる」。この噂は、現代人にとって最も身近な通信機器が、あの世と繋がるという、極めて斬新で、パーソナルな恐怖を突きつけます。自分のポケットの中にあるスマートフォンが、いつ霊的な受信機に変わるかわからない。この**「逃れられない恐怖」**が、訪れる者の心理を、トンネルに入る前から、そして、帰宅した後までも、強く支配し続けるのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 通行可能な県道: 白倉トンネルは現在も県道の一部として、自動車や歩行者が通行可能です。
- 道幅が狭い: トンネル内部は車一台分の幅しかなく、対向車とのすれ違いは困難です。内部には退避所があります。
- 夜間は非常に暗い: トンネル内に照明はありますが、ナトリウムランプのため全体的に薄暗く、夜間は視界が悪いです。
- 路面状況: 古いトンネルのため、路面は老朽化が進んでおり、雨天時は水浸しになるなど、スリップの危険があります。
- 野生動物: 周辺は山林であるため、イノシシやキツネなどの野生動物と遭遇する可能性があります。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 故人への敬意を最優先に: この場所で、実際に人生に絶望し、亡くなった方々がおられると噂されています。不謹慎な言動や挑発行為は、故人を冒涜する許されざる行為です。
- 安全運転を徹底する: トンネル内は狭く、見通しが悪いです。スピードを控え、対向車に十分注意してください。トンネル内での駐停車は大変危険です。
- 近隣住民への配慮: 付近には民家や集落もあります。深夜に大声で騒ぐ、クラクションを鳴らすなどの行為は、住民の方々の多大な迷惑となります。
- 単独行動は避ける: 夜間の訪問は、物理的な危険も伴います。万が一の事態に備え、必ず複数人で行動してください。
まとめ
白倉トンネルは、昭和の悲しい記憶と、現代のテクノロジーが融合した、ユニークな恐怖の場所です。トンネルの中で鳴り響くのは、本当に霊からの着信なのでしょうか。それとも、あなたの心の奥底に眠る、誰かとの繋がりの記憶が、反響しているだけなのでしょうか。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 角川ダム(かどかわだむ) 白倉トンネルのすぐ隣に存在する、巨大なダム。2009年に実際に遺体が発見されて以来、こちらも心霊スポットとして知られるようになりました。遺体の霊や、女性の霊の目撃談が絶えず、トンネルとダム、二つで一つの巨大な心霊エリアを形成しています。
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