恐竜の首からぶら下がる霊…和歌山の「森林公園(恐竜公園)」 和歌山県和歌山市、緑豊かな山中に広がる「和歌山県森林公園」。その一角に、巨大な恐竜のオブジェが点在するエリアがあり、通称「恐竜公園」として、かつては多くの家族連れで賑わいました。
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恐竜の首からぶら下がる霊…和歌山の「森林公園(恐竜公園)」
和歌山県和歌山市、緑豊かな山中に広がる「和歌山県森林公園」。その一角に、巨大な恐竜のオブジェが点在するエリアがあり、通称「恐竜公園」として、かつては多くの家族連れで賑わいました。しかし、その楽しげな雰囲気とは裏腹に、園内で自殺者が後を絶たないという黒い噂が広まって以来、和歌山県内でも屈指の心霊スポットとして知られるようになりました。特に、ブラキオサウルスの首から人影がぶら下がっていた、という目撃談はあまりにも有名です。
心霊スポットとしての恐竜公園:恐竜が見つめる死の連鎖
この公園が心霊スポットとして恐れられる理由は、ここが「自殺の名所」として知られてしまったからです。園内にうっそうと茂る森や、人目につきにくい巨大な恐竜のオブジェが、人生に絶望した人々を呼び寄せてしまうと言われています。子供たちのための遊具であるはずの恐竜が、皮肉にも死の舞台となってしまったという悲劇性。そして、風雨にさらされ、色褪せ、どこか不気味な表情を浮かべる恐竜たちが、夜の闇の中で監視者のようにたたずむ光景が、この場所に言い知れぬ恐怖を与えています。
歴史的背景:昭和の楽園と現代の闇
和歌山県森林公園は、1979年(昭和54年)に開園しました。中でも、実物大の恐竜模型が20体以上も設置された「恐竜の森」は、子供たちに大人気のエリアでした。ブラキオサウルスやティラノサウルスといった巨大な恐竜たちは、訪れる人々に夢と興奮を与えていました。
しかし、施設の老朽化と共に、訪れる人も徐々に減少。広大な敷地と、夜間は人の目が届きにくいという環境から、いつしか自殺の名所という不名誉な評判が立つようになってしまいます。「ブラキオサウルスの長い首で首を吊った人がいる」という具体的な噂が、この公園の心霊スポットとしてのイメージを決定づけたのです。
怪奇現象・体験談:ブラキオサウルスの首吊り霊
この公園では、自殺したとされる人々の霊に関連する、数々の怪奇現象が報告されています。
- ブラキオサウルスの首にぶら下がる霊 この公園を象徴する最も有名な怪奇現象です。深夜、巨大なブラキオサウルスのオブジェを見上げると、その長い首の部分から、ロープで首を吊った人影がぶら下がっているのが見えると言います。
- 女性や子供の霊 園内の遊歩道や、恐竜のオブジェの陰で、白い服を着た女性の霊や、一人で遊ぶ子供の霊が目撃されています。楽しそうに笑っていることもあれば、悲しそうに泣いていることもあると言います。
- 公園のトイレの怪奇現象 園内の公衆トイレも危険なスポットとして知られています。一番奥の個室からうめき声が聞こえたり、ドアを激しくノックされたり、鏡に老婆の顔が映り込んだりといった、様々な怪奇現象が報告されています。
- 恐竜の鳴き声 誰もいないはずの夜の公園で、まるで本物のような恐竜の咆哮が聞こえてくる、という不思議な体験談もあります。
現地の状況・注意事項:老朽化した恐竜と夜の森
- 現在の状況 公園は現在も県営公園として開園していますが、恐竜のオブジェは塗装が剥げ、かなり老朽化が進んでおり、昼間でもどことなく物悲しい雰囲気が漂っています。夜間は外灯もほとんどなく、完全な暗闇に包まれます。
- 立ち入り禁止区域 公園は夜間も立ち入ることが可能ですが、老朽化した恐竜のオブジェに登る行為は、崩落の危険があるため絶対にやめてください。
- 安全上の注意点 夜の公園は非常に暗く、道も舗装されていない場所があります。木の根や段差につまずいて転倒したり、道に迷ったりする危険があります。また、マムシやイノシシなどの野生動物と遭遇する可能性もあります。
- マナー・ルール ここは多くの人が利用する公共の公園です。肝試し目的であっても、大声で騒いだり、ゴミを散らかしたり、施設を破壊したりする行為は厳禁です。静かに、そしてこの地に眠るかもしれない魂への敬意をもって訪れてください。
訪問のポイント
- おすすめの時間帯 心霊スポットとしての雰囲気を味わいたいのであれば、人けがなくなる深夜となりますが、前述の通り多くの危険が伴います。
- 園内の特定スポット 怪奇現象の噂は、ひときわ巨大な「ブラキオサウルスのオブジェ」周辺と、「公衆トイレ」に集中しています。