【山梨・呪いの隧道】旧割石トンネル…“人柱”の怨念、壁から伸びる“白い手”と“口裂け女” 山梨県市川三郷町、かつて交通の難所であった割石峠に、今はもう使われることなく、静かに闇へと口を開ける廃隧道があります。「旧割石(わりいし)トンネル」。
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【山梨・呪いの隧道】旧割石トンネル…“人柱”の怨念、壁から伸びる“白い手”と“口裂け女”
山梨県市川三郷町、かつて交通の難所であった割石峠に、今はもう使われることなく、静かに闇へと口を開ける廃隧道があります。「旧割石(わりいし)トンネル」。ここは、過酷な工事の犠...牲となった作業員たちの霊、そして、あの有名な都市伝説“口裂け女”が彷徨うと噂される、あまりにも恐ろしい心霊スポットです。もし、あなたがトンネルの奥から呻き声を聞いたとしても、それは決して気のせいではありません。
噂される怪奇現象と有名な体験談
100年以上の時の闇が凝縮されたこの場所では、その歴史を物語るかのような、数々の心霊現象が報告されています。
- 深夜、トンネルの入口や内部に、ボロボロの作業着を着た男性の霊が集団で現れる。
- トンネルの壁や地面から、助けを求めるかのように、無数の白い手が伸びてくる。
- 誰もいないはずなのに、トンネルの奥から、複数の人間のうめき声や、女性のすすり泣きが聞こえる。
- 肝試しに訪れると、トンネルの入口で、“口裂け女”に遭遇し、追いかけられる。
- 内部に祀られた石仏が、夜になると赤く光る、あるいは目を見開く。
- 敷地内に足を踏み入れると、急激な頭痛や吐き気、そして手足が痛むなどの体調不良に見舞われる。
最も有名な伝説「壁に埋められた“作業員”の霊」
この廃隧道を、山梨県屈指の心霊スポットたらしめているのが、「人柱」の伝説です。明治時代に掘られたこのトンネルは、当時としては過酷な難工事であり、多くの作業員が事故で命を落としたと言われています。
一説には、その中には、強制的に連れてこられた朝鮮半島出身の労働者も含まれており、彼らの亡骸は、工期を優先するため、あるいは人柱として、今もなお、このトンネルの壁の中に埋め込まれている、と噂されています。そのため、「トンネルの壁に耳をつけると、中から『助けて…』という声が聞こえる」「壁から、無数の青白い手が伸びてきて、足を掴まれた」など、彼らの深い無念を感じさせる、生々しい恐怖体験が数多く報告されています。
“口裂け女”が追いかけてくる
この場所のもう一つの恐怖が、全国的にも有名な都市伝説「口裂け女」の出没噂です。なぜ、この場所に口裂け女が現れるのか、その理由は定かではありません。
「深夜、トンネルの入口に、マスクをした、髪の長い女が立っていた。気味悪く思って車で走り抜けようとすると、ありえないほどの速さで追いかけてきた」「トンネルの中で、女に『ワタシ、キレイ?』と声をかけられた」といった、都市伝説のテンプレ-ト通りの、しかし、それ故に恐ろしい目撃談が語り継がれています。
この場所に隠された歴史と呪われた背景
旧割石トンネルの成り立ち
「旧割石トンネル」、正式名称を「旧割石隧道(ずいどう)」と言います。このトンネルは、明治44年(1911年)に完成した、手掘りの隧道です。昭和34年(1959年)に一度改修され、地域の交通を支える重要な生活道路として、長年にわたり利用されてきました。
しかし、その後の交通量の増加と、トンネルの老朽化に対応するため、平成6年(1994年)に、すぐ隣に新しく安全な「新割石トンネル」が開通。これにより、旧トンネルは主要道としての役目を終え、やがて完全に封鎖され、静かな廃隧道と化していきました。
心霊スポットになった“きっかけ”
この古いトンネルが心霊スポットとなった背景には、その**「建設工事の過酷さ」と、「廃道」**という、二つの“死”のイメージがあります。
まず、明治時代の手掘りトンネル工事は、常に死と隣り合わせの過酷な労働でした。実際に多くの作業員が犠-牲になったという伝承は、この場所に「労働者の怨念が眠る」という、心霊譚の強力な土壌を築きました。特に、**「朝鮮人労働者が人柱になった」**という噂は、日本の近代化の“闇”に触れるものであり、その悲劇性が、噂に強いリアリティを与えています。
そして、新トンネルの開通によって**「廃道」**となったこと。人々の往来から忘れ去られ、光の当たらない暗い場所となったことで、元々あった「人柱伝説」に、新たな「霊の目撃談」が加わり、現代の心霊スポットとして、その恐怖が増幅されていったのです。
【管理人の考察】なぜこの場所は恐れられるのか
単なる古い廃隧道が、なぜこれほどまでに人々を恐怖させるのでしょうか。それは、この場所が**「歴史の“闇”」と「都市伝説の“闇”」**が、交錯する場所だからです。
- 歴史的要因: この場所の恐怖は、**「人柱」や「強制労働」**といった、日本の近代化の過程で、名もなき多くの人々が犠牲になったという、重く、そして目を背けがちな“闇”の記憶に根差しています。それは、訪れる者に、単なる恐怖だけでなく、歴史に対する一種の罪悪感や、鎮魂の念を抱かせる、深い物語性を持っています。
- 地理的・環境的要因: 山中に打ち捨てられ、木々に覆われた旧道。 そして、その先にあるのは、入口が固く封鎖され、内部は水没・崩落しているという、絶望的な光景。この「封印された行き止まり」は、「なぜ、ここまでして封鎖しなければならなかったのか?」「一体何を閉じ込めているのか?」という疑問を、見る者に強烈に突きつけます。
- 心理的要因: 「人柱の壁から伸びる手」という、視覚的に衝撃的なイメージと、「口裂け女」という、誰もが知る都市伝説のスター。この「歴史の恐怖」と「現代の恐怖」が、同じ場所で語られることで、訪れる者のあらゆる不安を刺激します。「ここで出るのは、作業員の霊か、口裂け女か、それとも…」という、“何が出るかわからない”恐怖が、このトンネルの心霊スポットとしての地位を、唯一無二のものにしているのです。
探索の注意点
現在の状況と物理的な危険性
- 【最重要】トンネルは完全封鎖: 旧割石トンネルは、中越地震などの影響で内部の崩落が進んでおり、入口は岩やバリケードなどで完全に封鎖されています。内部に立ち入ることは絶対にできません。
- 不法侵入は犯罪行為: バリケードを乗り越えて侵入する行為は、不法侵入にあたる犯罪行為であるだけでなく、崩落事故に巻き込まれる可能性のある、自殺行為に等しい愚かな行為です。
- 周辺の旧道も危険: トンネルに至る旧道も、管理されておらず荒廃しています。路面はぬかるみ、足場が非常に悪いです。
- 野生動物: 周辺は山林であるため、熊やイノシシ、野犬などの危険な野生動物と遭遇する可能性があります。
訪問時の心構えと絶対的なルール
- 絶対に内部に侵入しない: ゲートの前で見学するに留め、決して内部に侵入しようとしないでください。
- 故人への敬意を最優先に: このトンネルの建設で命を落としたとされる、多くの作業員たちへの敬意を忘れないでください。不謹慎な言動や挑発行為は厳に慎んでください。
- 石仏や供養塔を大切に: 内部や周辺に祀られている石仏は、地域の信仰の対象です。決して不敬な行為はしないでください。
- 近隣住民への配慮: 付近には民家もあります。深夜に大声で騒ぐなどの行為は、住民の方々の多大な迷惑となります。
まとめ
旧割石トンネルは、日本の近代化の礎となった、名もなき労働者たちの、声なき声が響く場所です。その封印された闇の向こう側で蠢いているのは、本当に霊なのでしょうか。それとも、歴史の闇に葬られた、数多の悲劇の記憶そのものなのでしょうか。
このスポットの近くにある、もう一つの恐怖
- 四尾連湖(しびれこ) 旧割石トンネルのある市川三郷町に存在する、美しい山上湖。しかし、その湖畔では、女性の霊の目撃談や、不可解な水難事故の噂が絶えず、「湖に引きずり込まれる」と恐れられています。
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